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第2話 白抜きの紋、浜扇屋の格子への応援コメント
【第3話への期待】
導入の「板塀が迫る」坂道から「泥濘に足を取られる」埋立地へと、足裏の感触を積み重ねる筆致は、島の地面の柔さを感覚として読者に丁寧に伝えられています。
また、白抜きの紋が示す革田集団の「御定法」は島の外側から秩序を規定し、法より古い支配の厚みを浮かび上がらせています。一方、浜扇屋の格子と銀二十七匁の揚代は内側の序列とその格を可視化しており、両者の対置によって、支配と華やぎが同時に立ち上がっており、とても美しかったです。
そして、町人が若い衆の背へ頭を下げ神谷を見向きもしない構図は、疎外を台詞に頼らず視線の向きだけで刻んでおり、縄を足元へ放る所作や、白露の視線が通り過ぎるだけの描写が、説明や感情を抑えつつ行間の緊張が増幅され、引き込まれていきます。
神谷が常に「何かの境界」に立たされ、どこにも属せない状態で足場を持てないという疎外感が緻密に描かれ、第3話への期待が高まりました。楽しみにしております。
第2話 白抜きの紋、浜扇屋の格子への応援コメント
「この島では武士の二本差しはただの荷物」という一文に、宮島の特異な空気感が凝縮されていますね。神谷の抱く「正義」が、潮風と三味線の音に削り取られていくような焦燥感が伝わります。道海の欠けた指先や白抜きの紋など、視覚的なディテールが非常に鮮烈で、物語の奥行きを感じました。
第3話 月隠れの足拍子、千畳閣の女への応援コメント
月の光が差し込み、女が浮かび上がる瞬間までの描写が映像的で特に美しく、女(白露?)の人智を越えた存在感や格の尋常なさが伝わって来ました。
これから物語は島の「法が届かない理」が幾重にも重なった中に潜っていくようですね。神谷がどのようにどこまで踏み込んでいくかワクワクします。