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  • 同じ場面が、蓮・凪・紅里・渉二郎と視点を変えて描かれるたびに、少しずつ重さが変わっていくのが印象的でした。黒い窓に並んで映る二人、お互いに気づかないふりをしている一駅。その静けさがすごく好きです。
    「そっか」が何度も出てきて、そのたびに意味が違って聞こえるのも心に残りました。そして恵子さん視点の回。桐の箱を両手で鞄に入れる仕草や、改札での「行ってきます」に、言葉にしない母親の想いが詰まっていて、思わず手が止まりました。

    作者からの返信

    イスカ 様

    お読みくださり、ありがとうございます。

    ご存知かと思いますが、福岡が舞台のお話です。

    言葉や情景を通して感情を表現しているため、文章そのものは平易でも、少し読み解きにくいところがあるかもしれません。
    今回、そうした部分まで読み取っていただけたこと、とても嬉しく思います。

    この物語は、幼い頃の事故によって、記憶を失った蓮と、彼を忘れずにいた凪のお話です。

    自分だけが普通の生活を送るなかで、大変な思いをしている幼馴染であり、片想いの相手の力になりたいと願う凪。そして、周囲の人々からさまざまな干渉を受けて育った蓮が、警戒心を抱きながらも、少しずつ心を開いていきます。

    二人の恋の行方はもちろんですが、彼らを取り巻く友人たちのことも、好ましい人たちだと感じていただけたら嬉しいです。

    最後まで読んでいただけたら幸いです。

    ののの。