12. 侵攻計画と感情のあいだへの応援コメント
ゼノン側では侵攻計画が着実に進み、しかも軍内部にまで神経リンクが食い込んでいる一方、ルークとリラの時間はどんどん私的で柔らかなものになっていく――この対比がとても効いていました。特に、ダリアで「王の短剣」という言葉にルークが理由もなく引っかかる場面は、彼の血筋が本人の意識より先に反応しているようで印象的です。そして最後の星雲を二人で眺める場面、「私もそこで一緒に見たい」に対して自然に「今度一緒に来よう」と返す流れが素敵でした。もう二人とも、かなり深いところまで踏み込んでしまっていますね。
作者からの返信
板野さんいつもありがとうございます。
この章ではタイトル通り、ゼノン側の侵攻計画と、リラとルークの関係の対比を書いています。
王の短剣にルークが理由もなく引っかかるところは、あとから加筆したところなので、印象的と言っていただけてうれしいです。
11. 春の大曲線への応援コメント
春の大曲線を一緒に眺めるリラとルークの時間がとても静かで美しく、二人が惹かれ合っていることを言葉以上に感じさせる場面でした。その直後にグオの言葉でリラが現実へ引き戻されるのが切なく、彼女にとって「ゼノンの愛人だった」という過去がまだ消えない烙印になっていることも伝わってきます。そして最後、リラとカイを見たルークが自分の感情を否定しようとする姿には、いよいよ彼自身も戻れないところまで来ているような余韻がありました。
作者からの返信
コメントをいただいて振り返るたび、この作品はけっこう恋愛の部分が多く占めていたなと思います。
今、恋愛ものは突然溺愛されるものが流行りで、読者もそれを求めていると思うのですが、やはりこういった過程を描きたくなってしまうのです。
10. 星脈の継承者への応援コメント
ついにルークの正体が「アストラ王族の血を引く者」として敵側から明確に示され、プロローグから続いていた線が一本につながる回でした。何気なく描かれてきた二重虹彩や未知の遺伝子配列が、ここで星脈の継承へ結びつくのが気持ちいいですね。その一方で、ルークとリラがお揃いのブレスレットを身につける場面の穏やかさと、直後にゼノンが二人へ狙いを定める不穏さの対比も印象的でした。
作者からの返信
お返事遅くなりました。
いつもありがとうございます😊
プロローグで見せた場面がここにきてつながるので、けっこう読み進めないとわからず、やはり支持されるストーリー展開ではないのかなと思いますが💦
そんな作品でも読み進めていただけてありがたいです。
09. 適合しないふたりへの応援コメント
リラとルークが揃って拒絶反応を示す展開に、二人を結ぶ運命の輪郭がいよいよ見えてきたようで印象的でした。一方で、カイが二人の食事風景を見かけて、自分の感情を任務上の関心だと言い聞かせる場面も切なく、三人の距離感が静かに動き始めています。そして星を見る約束を交わすラストがとても美しく、孤独を抱えた二人が同じ景色を好きだったことに、不思議な必然を感じました。
作者からの返信
板野さんいつもありがとうございます😊
私今、この作品の続編を書いていまして、感想をいただくたびに、ああこの頃はこんな展開だったな、と思い起こし、執筆の糧にしています。
この章は、二人の関係が始まったばかりの初々しさと、カイの複雑な心境が見せ場で気に入っているシーンのひとつです。
08. 知らない横顔への応援コメント
ルークの過去が少しずつ反転していく構成がとても効いていました。女医と話す「知らない横顔」にリラが引っかかる一方で、実は横領の罪をかぶって軍を去ったと判明し、彼の軽さの奥にある不器用な優しさが鮮明になります。そして「大丈夫だ。なんとかする」と迷いなく言い切る場面には、医師としてだけではないルークの想いもにじんでいるようで印象的でした。
作者からの返信
軽さの奥にあるルークの人間性、そこが気になり始めるリラ。
お互いの想いが動き始めるところを読みとっていただけてうれしいです。
いつもコメントありがとうございます😊
07. 消えない視線への応援コメント
ルークとの診察場面は軽妙なやり取りの中に、互いの孤独がそっと重なる瞬間があり、とても印象的でした。とりわけ、ルークの瞳と母の形見の水晶が同じ色をしている描写には、彼の出自へ繋がる静かな神秘を感じます。そして後半、リアムと無邪気に遊ぶリラと、それを見守るカイの柔らかな表情が実に温かいですね。「カイ」と呼んでみるだけの最後の会話に、二人の距離が少し縮まったことがよく表れていました。
作者からの返信
ルークとの場面の「軽妙だけどお互いの孤独が重なる」という空気感、まさにそこを描きたかったので伝わっていて良かったです。
瞳と水晶の色の繋がりまでしっかり見てくださってありがとうございます。
そして後半のカイとのシーンも、二人の縮まった距離感をシンプルな会話に込めたので、そこに温かさを感じていただけて本当にうれしいです。
06. 二重虹彩の男への応援コメント
射撃訓練の軽快な掛け合いが楽しく、リラが力を抜いた瞬間に命中させる流れも気持ちよかったです。とりわけ、ルークの二重虹彩と圧倒的な射撃能力には、彼自身も知らない出自の秘密を感じさせられました。そして最後に、彼がリラとゼノンの感情的な繋がりを冷静に見抜こうとする場面が印象的です。飄々とした態度の奥にある、医師としての鋭い観察眼がよく表れていました。
作者からの返信
最初からリラとルークに信頼関係ができあがるわけではない。
お互いを気になりつつも、信用していい相手なのかどうかうかがっている。
そんな関係性をここでは描いています。
それがルークの、飄々とした態度の奥にある、医師としての観察眼に表れていると読み取っていただけて良かったです。
05. アンチ・カルザ・フォースへの応援コメント
今回はチームがようやく一つになる「始まり」の空気が心地よい一話でした。メイヴやグオが外見ではなくアリア本人として迎え入れる場面には温かさがあり、「生還した」というリラの実感が自然とこちらにも伝わってきます。そして記憶データの閲覧をルークが静かに止める場面が印象的でした。あの一瞬には、医師として患者を守ろうとする姿勢と、リラへのさりげない配慮が感じられて、彼の人物像がさらに立体的になったように思いました。
作者からの返信
リラは、このAKFというチームで、今後起こる出来事に立ち向かいます。まさにその始まりのシーンです。
ルークはこの物語の中で一番思い入れがあるキャラクターです。医師としての腕、人としての優しさ、でもどこか掴めない裏がありそうな人物。
そこに注目していただけてうれしいです。
03. NO DATA の女への応援コメント
前話までの重苦しい空気から一転して、ルークの日常が描かれたことで、彼の人柄がぐっと身近に感じられました。飄々としながらも子どもや患者には誠実に向き合う姿がとても魅力的で、「問題児」という経歴とのギャップが効いています。そして最後の「NO DATA」のリラという存在が、運命の歯車が静かに噛み合い始めるような、不穏でありながら期待を抱かせる締め方でした。
作者からの返信
ありがとうございます🥹
この「NO DATAの女」は、物語のもう一人の主人公、ルークが登場するシーンで、序盤の中でもとりわけ好きな章です。
以前、とある商業作家様に、この章だけを読んでいただき、批評をいただいたことがあるのですが、けっこうな酷評で凹んだことがあります。
と言いますか、私がこの章で意図するところを、読み取っていただけなかったのです。
この長い作品の中で、この章だけを切り取って批評してくれ、と言った私のアプローチもまずかったですし、もちろん私はまだまだ未熟ということに違いはないのですが。
その後、推敲して修正も加えており、今ではやはりこの章はこうでなくては、という自信を持っています。
板野さんには好意的に感想を寄せていただき、私の意図するところを読み取っていただけるので、本当にうれしいです。
02. 新しい顔への応援コメント
今回は「ノヴァの終わり」と「リラの始まり」を描く転換点として、とても印象的でした。顔を変えてもなおゼノンの悪夢や幻覚に苦しむ描写からは、潜入任務が彼女に残した傷の深さが伝わってきます。一方で、最後に登場するルークの経歴紹介はシリアスな空気の中に少し肩の力が抜けるような面白さがあり、「この人物がどう物語へ関わるのだろう」という期待を自然に抱かせる締め方になっていました。
作者からの返信
これですね、序盤は主人公の名前が、
ノヴァ→アリア→リラと変わっていくので、読者が混乱するかなと思うところなのですが、そこを「リラの始まり」として読んでいただけて良かったです。
この作品は、古き良き時代?のハリウッド映画のように、緊迫する状況にあっても、ちょっとしたコミカルなシーンを差し込んでいます。
そこを楽しんでいただけたら幸いです。
01. 愛人ノヴァの脱出への応援コメント
潜入任務の緊張感と、アリア(ノヴァ)の内面の揺らぎがとても印象的な第一話でした。ゼノンは敵でありながら決して一面的な人物として描かれておらず、「殺れなかった」という一言に、この一年の重みが凝縮されていて胸に残ります。そして最後にテラ軍へ帰還し、自分の本名を名乗る場面は、ノヴァという仮面を脱ぎ捨ててアリアへ戻る象徴的な瞬間として美しく描かれていました。
作者からの返信
この作品は全体的にかなり推敲して仕上げたのですが、特に序盤のこの章は、なぜ愛人という座につきながら殺せなかったのか、というところを加筆しました。
アリアの内面の揺らぎを読み取っていただけてうれしいです。
プロローグへの応援コメント
物語の幕開けにふさわしい、壮大で静かな悲劇でした。アルセリオンが王として、そして父として最後まで責務と愛情を貫く姿が印象的で、「この子は滅びではなく、夜明けを連れて来る」という言葉には作品全体を貫く希望が込められているように感じます。惑星の崩壊というスケールの大きな出来事の中でも、家族三人の別れにしっかりと焦点が当たっていて、読後に深い余韻が残りました。
作者からの返信
板野さん、早速こちらの作品も読んでいただき、ありがとうございます!😆
これから板野さんのコメントを一話ずつにいただけると思ったら楽しみすぎてニヤニヤしてしまいました。
「この子は滅びではなく、夜明けを連れて来る」
まさにその言葉がこの物語の軸になります。
13. カーディスの蚊への応援コメント
これまで点で置かれていた「バイオドローン」「クドウの失踪」「神経リンク」が、ここで一気につながるのが気持ちいい回でした。特にリラが辛い記憶を辿ったことで、「カーディスの蚊」という決定的な情報にたどり着く流れは、彼女の潜入経験そのものがAKFの武器になっていて印象的です。後半のロボットスーツ訓練は一転して軽快で、ルークとグオのやり取りに笑った直後、タナー墜落の緊急通知で空気が反転する締めも強烈でした。