最終話への応援コメント
故人とのやり取りをほとんど書かずに、周りとの関連性だけで空白を埋めていくという難しいことに挑戦されているなと思いました。隠れたレイヤーを言葉を頼りに埋めていく感じ。一種の推理小説みたいな印象でした。
故人との関係性が何なのかを色々考えながら読み進めていましたが、最近色んな作品を「横」に読んでいたため、ノイズが挟まると情景を描くのが難しく、本日改めて一気読みさせていただきました。
……で、最後まで読んで、おお、お爺様だったのかと(笑)
読解力の問題なのか、それを意図しての事なのか。
改めて読み返してようやくつながりました。
失われた日常に一区切りが付き、また日常に戻っていく。
父と祖父、それぞれの分かれた想いがまた現実の中で一つに収束し、過去を過去として残したまま進んでいく。そんな余韻を残した終わり方でしたね。
お疲れさまでした。
作者からの返信
夢蜻蛉さま
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ご指摘の通り、本作には仕掛けが施されています。ですので、意図が機能しているようで安心いたしました。
>失われた日常に一区切りが付き、また日常に戻っていく。
ある種、「供養」がテーマにありましたので、そのように感じて頂きまして、作者としては嬉しい限りです。
改めまして、温かいご感想をありがとうございました。
最終話への応援コメント
最終話まで読ませていただきました。
正直なところ、最終話を読むまでは、主人公や湊の関係性を若い男女のものとして捉えていました。(浩哉は主人公の兄弟かな……とか)
ですが最終話で人物の立ち位置が明確になり、その認識が大きく覆されました。
その上で改めて読み返してみると、同じ描写がまったく違った意味を帯びて見えてきて、とても印象的でした。
特にこれまで恋愛的な距離感として読んでいた部分が、家族としての関係に置き換わることで、喪失の重みや選択の意味が一段と深く感じられます。
「家族」や「慈愛」とは、その方向性だったのかと、最後に気づかされました。
若くして旅立ってしまった孫が夢見ていた卒業。それを叶えるために、老いた身体に鞭を打って歩み続けた主人公の姿が強く心に残ります。
また、その積み重ねが、冷え切っていた息子との関係にもわずかな変化をもたらしているように感じられ、静かな救いのある結末だと思いました。
卒業証書に書かれた名前を想像すると、涙が……。
読後に、前向きな気持ちになれる作品でした。
ありがとうございました。
作者からの返信
角山 亜衣さま
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
また、このように丁寧なご感想をお寄せいただき、痛み入ります。
ご指摘の通り、本作には仕掛け――いわゆる「叙述トリック」を施しております。作者としましては、角山さまのような読みを想定して設計いたしましたので、頂戴したご感想を拝見し、意図が機能しているようで安心いたしました。
この仕掛けにより、二度お読みいただくことで異なる印象をお持ちいただけるよう工夫いたしましたので、そのように感じていただけましたなら、作者としてこれ以上の喜びはございません。
また、主人公の歩みや、その背景にある想いを丁寧に汲み取っていただけて、大変嬉しく拝見いたしました。
こちらこそ、温かいご感想を本当にありがとうございました。
編集済
最終話への応援コメント
タグの「慈愛」が、作品全体に効いていました。
神山様のお書きになる父と子は、徐々にお互い心が通じ合う過程に、もの悲しさと同時に静かにぬくもるんです。
卒業証書は本来卒業する本人だけの物ですが、結末は十分に納得のいく自然な展開で。
神山様のお書きになる作品は、読んでいる最中も読み終わった後も、読んでいてよかったと素直に思えます。
お疲れ様でした。
作者からの返信
アサカナさま
ご丁寧な感想ありがとうございます。
「慈愛」という点に目を留めていただけたこと、大変嬉しく思っております。父と子の関係についても、心が通じていく過程の中に感じ取っていただいたものがあったようで、書き手としてこれ以上ない喜びです。
卒業証書の結末についても、そのように受け止めていただけて安心いたしました。自分なりにどうにか自然な流れになるように、と意識して書いた部分でしたので、お言葉がとても励みになります。
読後にそのように思っていただけるのが何よりです。
温かいお言葉、本当にありがとうございました。
第三話への応援コメント
寒さの描写が素晴らしいですね。悴む感覚、伝わってきました。
一話目から少しずつ輪郭を現していく人物像と過去がとても印象的です。
そして最後に現れた人物は……「え、誰?」感。フックが効いてますね。
そして過去の温もりと現在の冷たさの対比。
「出来立ての料理が恋しい」という一文が胸に刺さりました。
どうなっていくのか、続きがとても気になります。
作者からの返信
角山 亜衣さま
ありがとうございます。
導入の空気感には特に心を砕きました。寒さの描写を通じて、義人の抱える孤独まで受け取っていただけて感無量です。
>「出来立ての料理が恋しい」
命をつなぐための「廃棄弁当」と、記憶の中にある「湊の料理」。その温度差こそが彼の現在地だと思っています。
凍てつく冬の底から、彼がどのような光を見出すのか。
これからもお付き合いいただければ嬉しいです。
最終話への応援コメント
ほうほう。。。2週目が味深い作品ですね
作者からの返信
威火兎禍断孤さま
最後までお読み下さりありがとうございます。
はい。そのように設計しましたので、よろしければ再読いただければ――。
より楽しめると思います。
ご感想ありがとうございました!