応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント


  • 編集済

    名前こそただの記号で、実体は今ここにあるのだからそれでいいのでは? と思ったのですが。
    もちろん実体は色んな役割を果たしているけど、その中心にある自分そのものは、名前によって規定されるものではなく、1人になるとか、現実を離れるという方法でしか取り戻せないのでは?

    作者からの返信

    とても本質的なところを読んでくださって、ありがとうございます。
    おっしゃる通りだと思います。名前はただの記号で、自分そのものは名前によって規定されない。Eleanorが「Eleanor」と言えなくなったとき、失われていたのは名前ではなく、名前を呼ぼうとする前の、あの一瞬の静けさだったのかもしれません。
    「1人になる」「現実を離れる」という方法でしか取り戻せない、という感覚もすごくよく分かります。この物語でEleanorが図書館へ向かったのも、バルコニーで目を閉じたのも、結局はその「離れる時間」を自分に許した瞬間でした。
    名前はきっかけに過ぎない。でも、長い間誰も——自分自身さえも——その記号を使わなくなったとき、その記号が指し示していたはずの何かも、少しずつ呼ばれなくなっていく。
    そういう静かな喪失を書きたかったので、こんなふうに深く読んでいただけて、書いてよかったと思いました。