第1章 第3話 修行

詩織と片桐の2人はマージから出された試練をクリアするべく修行を始めた。

もし自分達が元の世界にいたのなら今頃はおそらくのんびりと毎日過ごしていただろう。

なぜ自分達がこんな目に合わないといけないのかと思う時や、くじけそうな時もあったりしたが2人はお互いに励ましあったりしてなんとか厳しい修行を続けていった。

なじみの塔を何度も出入りしたりなどした結果、ついに、

リレミト、ルーラ、ホイミの魔法を使えるようになった。

ただ片桐はホイミだけはつかえなかったが。

そして詩織は弱い魔物をよせつけないトヘロスの魔法も覚えることができた。

その結果4回目の挑戦でついに塔の頂上までたどり着いたのである。

詩織「とうとうここまできたのね」

片桐「ええ、長かったわね。後は盗賊の鍵っていうのを手に入れたらいいのよね」

詩織「ええ」

詩織はそういうと目の前にあるドアをノックした。

中から現れたのは1人の老人だった。

老人「なんじゃおまえさん達は・・・ん?もしかしてマージが言っていた冒険者達か?」

詩織「はい、そうです。ここに盗賊の鍵があると聞いてやって来ました」

老人「そうか、わかった。とりあえず中に入りなされ」

片桐「ありがとうございます」

詩織と片桐はこれまでの経緯の一部を話した

老人は2人の話に驚いてはいたがそこは長年生きた経験か2人を疑うような事はなかった。

老人「そうか今までとても苦労しなさったんじゃな。頑張ったな。これが盗賊の鍵じゃ、受け取るがよい」

詩織は老人から鍵を受け取った。

老人「さぁもうここには用はないじゃろう。早くマージの所に帰るがよい」

詩織「はい、ありがとうございます。さようならおじいさん」

2人は老人に別れを告げるとレーベの村に帰っていた。

そして2人はマージから魔法の玉を受け取り翌日いざないの洞窟目指して旅に出たのである。

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