追放されたけど最強でした 〜万能スキル【構築】で成り上がる俺の英雄譚〜

ねおん

「無能」と罵られ、俺はパーティーを追放された

初めてファンタジー系のストーリーを書いていくので、大目に見てくださると助かります。


 俺の名前はユウ=アルバート。16歳。王立冒険者学園を今春卒業し、実力主義のAランク冒険者パーティー『蒼焔の牙』に所属していた。


 ――今日までは、な。


 「ユウ、お前のスキル、やっぱり役立たずだったな」


 リーダーのライガが冷たく言い放った。焔を纏う剣を腰に差し、仲間たちの前で堂々と俺に指を突きつける。


 「俺たちには時間がない。足手まといは不要だ。今日限りでパーティーから抜けてもらう」


 ……分かっていた。

 俺の固有スキル【構築】は、戦闘向きではないと散々言われてきた。モンスターと斬り結ぶことも、魔法を操ることもできない。

 俺は、ただ“物を作る”しかできない。


 剣も、盾も、道具も、“材料”さえあれば生み出せる。だが――


 「作るだけなら鍛冶屋でいい。戦えない奴に冒険者の資格はないんだよ!」


 ライガの言葉に、誰も反論しなかった。

 いや、できなかったのだろう。

 ……そうして、俺は追放された。


 王都の片隅。地図にも載っていない路地裏の安宿で、俺は荷物をまとめ直していた。


 「……はは。冒険者ってのは、冷たいもんだな」


 だけど、俺はまだ諦めていない。

 なぜなら――


 (【構築】は万能スキルだ。誰よりも俺がそれを知っている)


 問題は、“使い方”だった。


 実戦で使えるように、自分の身体能力を強化できる装備を構築しよう。

 武器も、防具も、魔法道具も。全部自分で“創って”みせる。

 そして――このスキルの本当の可能性を、見せつけてやる。


 「……よし、やるか。全部、構築してやるよ」


 俺の英雄譚は、ここから始まる。

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