私だけの「勇者」
SUMI
第1話 新な知らせ
「つらいだろうけど、私はいつでもあなたを守るから。いつでも頼って」
その言葉が私の心を一瞬で照らした。私が欲しかった言葉だ。
私は今日もバイト終わりの帰路を歩いていた。すれ違う同学年の子達。私だって、部活動にも入りたかったし、友達と楽しくしゃべりながら買い食いしたりそういう普通のことをしてみたかった。そんなことを思いながら今日もご飯を考えていると電話が鳴った。
『もしもし、こちら、黒宮茉優さんの携帯でよろしいですか。
私、国家特別管理警備隊・幻影護隊の来栖風梨と申します。
突然のお電話、失礼いたします。』
国家特別管理警備隊――通称、国家警察。街の治安を守り、国の要人や貴族の護衛も行っている。
その中でも、幻影護隊――通称「勇者」。
闇社会の実態を探りながら、裏社会の人間と戦ってくれている。
その活動は報道され、市民からは「勇者」と呼ばれていた。
『単刀直入にお伝えします。茉優さんのお姉さん、黒宮愛羅さんが、昨日、闇社会の者によって殺害されたことが判明しました。』
『お……姉さんが……?』
愛羅が死んだ。そうか、愛羅がしんだのか?頭の中が混乱してる。
『闇社会の者の逆鱗に触れたようです。茉優さん、愛羅さんの遺体はこちらで預かっていますので、都合の良い時にお越しください。
……それでは。』
電話が切れた。愛羅が死んだ。死んだらしい。
そうか
そうか
そうか
これで私は自由?
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