娘は隣の芝生をくらべたガール

娘の今日の朝食はスナックパン。

僕はチーズパンを食べていた。


ふと、娘が僕のパンを見て「そのチーズパン、おいしそう」と言った。

少し分けてあげると、娘は一口食べて「ふつうだね」とつぶやいた。


僕は笑って、「隣の芝生は青く見える、だね」と言うと、娘は真顔でこう返してきた。

「隣の家の庭はコンクリートだよ。」


そうじゃない。

「ことわざって言ってね…」と説明を始めようとすると、娘はすかさず言った。


「知ってるよ、ことわざ。二階から目薬でしょ、猫に小判でしょ。」


朝からたくさんの楽しい会話が続いた。

それに、ことわざをちゃんと覚えていることもわかって、少しうれしくなった。


でも、同時に思った。

娘よ、明日からことわざの特訓だ。


言葉の意味だけじゃなく、その奥にある知恵も、少しずつ伝えていこう。

この先、娘がもっと広い世界に出ていったとき、目に映る“隣の芝生”に心を揺らすこともあるだろう。

そのとき、自分の足元にあるものの価値を見失わないように、しっかりと育ってほしい。


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