マイ・ペースでいいんだ




おいてけぼり

風がそっと

木の葉を揺らす

道端に

小さな花が咲いている

みんな

急ぎ足で通り過ぎる

気づかないふりをして

前だけを見て歩く

でも

ふと立ち止まってみたら

世界は

こんなに広かった

「置いていかれた」

そう思ったのは

きっと

僕のわがままだったんだね

ほんとうは

誰も置いてなんかいかない

僕が歩くスピードで

世界は

ゆっくりと僕を待っていてくれた

この風も

あの花も

全部

あぁ

優しい光が降り注ぐ

僕は一人じゃない

置いていかれたんじゃない

やっと

気づくことができた






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