再会編②

トベ「あと昔、モリーが言ってたよ。「よく呪怨の子役に似てるって言われるんすよねー」って。」


マージィ「呪怨(爆笑)。似てるー(爆笑)。」


トベ「小泉先生視点だと、大会の写真に呪怨の子役が写り込んでいたことになるんだ。」


マキ「伏線回収すご!」


トベ「小泉先生がホラー嫌いなの知ってるかな?」


マージィ「知ってます。」


トベ「だから小泉先生と話したら、途中まではモリーが僕の妄想か何かだと思ってたみたいだけど、モリーが本当にいるってわかるとかなり怖がっちゃって…。しかも慌ててその後に、「それって本当に相談なんですか?」「ただ話を聞いていただけじゃないですか?」「でも先生はその相談に乗る義務もないですよね?」って質問攻めにしたら、もう先生失格だから先生を辞めるって言い出しちゃったんだ…。」


マージィ「えっ?」


マキ「それはやばいよ!」


トベ「ホラーで精神崩壊気味だったのに、結論を急いでいた僕が何度も論破しちゃったのがいけないんだ。」


マージィ「大丈夫でしょうか?心配です…。」


トベ「そのとき香鳥先生もいたから、香鳥先生がなんとかケアしてくれてるはず。でも僕のことを小泉先生は、ちょっとまだ気まずいと思ってるかもしれない。」


マキ「本当に大丈夫なのかな?小泉先生、立ち直ってるといいけど…。」


トベ「うん。香鳥先生たちに任せるしかないよ。でもそのおかげで、マージィと小泉先生が1対1で何か相談してたんじゃなく、マージィが小泉先生を含む生徒たちに話しただけってシーンが浮かんだんだ。」


マキ「何かの相談って怪しいなぁ(笑)。」


マージィ「でもすごい!当たってます!」


トベ「そして話の中でモリーだけを消したから、ストーリーのイメージ全体が変わってしまい、聞いた人たちがみんなそれぞれ違う誤ったイメージを持った。その間違ったイメージを持った人たちから意見を言われて、マージィ自身も誤った解釈に至った。」


マージィ「その通りだと思います。」


トベ「こうしてマージィの周りの数十人を勘違いで巻き込んだ約1年間のストーリーが生まれたのか。」


マージィ「百人以上です。」


マキ「そんな大規模な事件だったんだ。全く知らなかったよ。」


トベ「あとこれだけは言っときたかったんだ。結局、マージィの自業自得だよね。」


マージィ「はい。そうだと思います。」


トベ「自業自得って言葉は、日本語の授業で習ったのかな?」


マージィ「小泉先生の授業で教えてもらいました。」


マキ「また伏線回収。」


トベ「ちなみに伏線回収も教えてもらった?」


マージィ「いえ。習いませんでした。」


トベ「伏線回収は習わないんだ(笑)。」


マキ「そりゃそうだ。でもちゃんと自業自得って言葉は教えているし、小泉先生は先生失格じゃないよね!小泉先生に言ってあげれば、きっと立ち直れるよ!」


マージィ「そうですね!よかったです!小泉先生は先生失格じゃないです!」

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