英雄の旅

前回の予告通り、今回はヒーローズジャーニーのお話を


アメリカって、ハリウッドが一大産業だから、UCLAやコロンビア大学(アイビーリーグの名門校、日本でいうと慶応みたいな感じ)に脚本家養成コースがあるので、いろいろな研究がされているんだよね


で、ヒーローズジャーニーは、神話学者のジョセフ・キャンベルが発見した「世界中の神話や物語に共通するパターン」のことで


基本の流れ


第一幕:旅立ち


日常世界:主人公の普通の生活

冒険への召命:「世界を救ってくれ!」的な呼びかけ

召命の拒絶:「いやいや、僕には無理っす……」

賢者との出会い:導師や魔法のアイテムとの出会い

第一関門の通過:日常世界から冒険世界へ


第二幕:試練


試練、仲間、敵:冒険世界でいろんな試練に直面

最も奥深い洞窟への接近:敵の本拠地に近づく

試練(オーディール):死と再生の体験、最大のピンチ

報酬:魔法の剣とか、重要な知識を手に入れる


第三幕:帰還


帰路:日常世界へ戻ろうとする

復活:最後の試練で完全に変身

帰還:新しい力で日常世界を救う



具体例で見ると分かりやすい


スター・ウォーズ


(ルーク):


日常:タトゥイーンの農場生活

召命:レイア姫のメッセージ「オビ=ワン、助けて」

拒絶:「僕は農夫だから無理」

賢者:オビ=ワン・ケノービ

試練:デス・スターでの冒険

報酬:フォースの覚醒

帰還:新たなジェダイとして活躍


トイストーリー(ウッディ):


日常:アンディの部屋での平和な生活

召命:バズとの対立→シドの家に迷い込む

試練:シドの家でのサバイバル

報酬:バズとの真の友情

帰還:新しいリーダーとしてアンディの元へ



簡略化したら、こんな感じです


キャンベルによると、これって人間の心理的成長プロセスそのものという事だと。


子供から大人になる通過儀礼

困難を乗り越えて成熟する過程

新しい環境に適応する体験



だから世界中の文化で、似たような物語パターンが生まれている。


現代への影響


ジョージ・ルーカスがスター・ウォーズを作るときに、この理論をめちゃくちゃ参考にしたから、ハリウッド映画にも大きな影響を与えてる。


ディズニー映画とかマーベル映画も、だいたいこのパターンもおさえています。

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