第2話「タピ・オカとの出会い」

森を彷徨うマスタの前に現れたのは、毛皮のミニスカートに骨のネックレスを身につけた少女だった。


彼女は「タピ・オカ」と名乗った(と、マスタが勝手に解釈した)。


言葉は通じないが、彼女のキラキラした瞳と豊かな表情は、まるで現代のギャルのよう。


マスタはギャルが好きだった。


石のピアスや貝殻のブレスレットが、原始的なのにどこかおしゃれだ。


「オカ! タピタピ!」


彼女は身振り手振りでマスタを村に連れて行く。


そこは皮や木でできた簡素な住居が並ぶ集落。


タピ・オカは村一番のハンターらしく、槍を手に颯爽と歩く姿に、マスタは思わず見とれた。


「こいつ、めっちゃカッコいいじゃん…って、待てよ、俺ここで何すりゃいいんだ?」


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