002 偉人さんよりすごい!?アメリカの子供の名言

最近俺が始めたこと――

週末に駅前の図書館でちょっと時間をつぶすこと。


いや~、まさか自分が図書カードを作るとは思ってもなかった。

だって、図書館って学生以来ほとんど行ってないからねw


最初のきっかけは絵本。

なにかで知った「の」とか「パンどろぼう」とかを、見たくなって。

(え、オッサンが? そう、オッサンがですw)


それで最近は、なぜか「格言」とか「座右の銘」の本を手に取っている。

歴史に名を刻んだ偉人の言葉がずらり――エジソン、ガンジー、アインシュタイン。


そんな世界の著名人に混ざって、作者名が――「アメリカの子供」ってのがあった。


え、ただの子供?

……なんじゃ、これw


だけど、その名言がこちら。


『神は、なぜ自分が神だと分かったのか』


…思わず『深っ!』って声に出しそうになった。

隣に座ってた高校生がチラッとこっちを見たけど、これは神が与えた試練か?


いやいや、これ深すぎるやろ。偉人超えとるやん。

いや、もはや神話レベルだわ。


よ~く考えてみると、たしかにそうだよな。


最初に「神」って気づいた瞬間、どうやって自覚したんだ?


きっと最初は自分を指差して――


「ん? おれっ? ――あ、神だ!神だ!」って。


……いや、ぜってぇ、ちげぇーーーーーーし!!


てか、これ書いた子供、将来絶対大物になるだろ。

いや、もうすでに大物なってんのかなぁ。


そうか。

神になるものには、神になった瞬間に「自分が神だとわかる」

特別な能力があるのかもしれない。


じゃあ、「なぜ自分は神じゃないのかなぁ」って、

頭を抱えながら、コーヒーを――

思いっきりこぼして、ジーンズがシミだらけ。


……やっぱり俺、神じゃなさそーだわ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る