掌編・ホラー小説 『言no葉』 弐

第1話 ライブ配信

「どーもー！アングラダークサイド・チャンネルでぇ～す！」

　♪♬♩♫♫♪♬♩

「さぁ、今日はですねぇ～なんと！ダークウェブの某サイトに入り込みまして、『闇福袋』を購入した物の開封動画でぇ～す、拍手ーーー！！」

　👏👏

　　　　　　　　８８８８８８

　　　８８８８

「いやぁ、これは気になりますよねぇ」

「大丈夫なの？ってかそもそもに、ＢＡＮされない？」

「多分、大丈夫…でしょう！アハハハハハ」

「おいおい」

「あのですね、一応にランクみたいなのがありましてね？まぁ我々も初心者なんで先ずは一番最安値の、ランクも易しいのにしてますから」

「まぁ、先に開けて私たちが見てから、視聴者さんに公開するかどうか判断して行きましょう」

「そうですねー。…さて！早速、いってみますかぁ？」

「マジ、ちょっとドキドキしてきたぁ」

「先ずは…ん？これは何だぁ？？…ジャーーーン！」

「ん？タオル？Tシャツ？？」

「これは…シャツですね…赤い、何かが付いたTシャツです」

「え…血？インク？？」

「後は…ナイフと…紐、ですね」

「なんだぁ、やっぱりイタズラかフェイク、詐欺られてんじゃん！」

「なんかね、薬とかスナッフビデオとか期待しちゃったよねぇ。流石に人体のパーツとかは、無いとは思うけど」

「あ、コメント欄が荒れてるねぇ？」

【コメント】

　　　　　やべぇって……

これってさぁ……

　　　　　　　　　　マジ？

　　　　　　　　　　　　　　なんだ、拍子抜け

　　証拠やない？　　　　　　　何これ？？

殺人？

　　　　　　　　これ何か事件の証拠品じゃね？

　あーあ、触っちゃってるよ

　　　　　オワタ

　　　　　　犯人に仕立て上げられるよ、これ