盾騎士クロニクル〜異世界に迷い込んだおっさん騎士の冒険譚〜

松ノ ソナタ

世界設定 導入編

 広大で豊かな自然と、豊潤なマナで満たされた世界。


 この世界に住む人々はその豊潤なマナを利用し、豊かな生活を営んでいた。

 

 マナとは空気中の酸素などと同様に存在しており、生物達の体内を循環する魔力と反応させることで、様々な現象を引き起こす元素であると、この世界では認識されていた。

 

 様々な現象とは、体内から放出した魔力をマナと反応させて火を発現させたり、水や雷などを発現させたり、土壌に魔力を馴染ませることで作物の成長や栄養価に影響が出るといったことが挙げられる。

 

 しかし、魔力と反応させると言っても、誰にでも簡単に出来るわけではなく、体内の魔力を上手く練り上げることが出来なかったり、練り上げた魔力を外に放出することが出来なかったりすると何も発現しないため、扱いは難しかった。

 

 そして、マナと魔力についての研究や利用方法の確立が進んでいく中、世界の各所で迷宮と呼ばれる空間が無秩序に出現し、その中心は迷宮に飲まれ、周辺の森や大地も侵蝕されていった。

 

 侵蝕された森は枯れ、大地も干上がり、多くの生命が生きていくには過酷な環境へと変わっていった。

 その侵蝕を食い止める方法は、出現した迷宮の奥にある核を破壊すること。

 

 しかし、迷宮の中には"異形のもの"が蔓延り、それらを退けながら奥に進まなければならなかった。

 そのため、核を破壊することなど不可能かと思われた。

 

 そんな中、イスフィール王国という国が迷宮攻略部隊を編成し、各地の迷宮を攻略するべく動き出した。

 

 迷宮の攻略に多くの犠牲を払いながらも、徐々に侵蝕を抑える事に成功し、世界に安寧の兆しが芽生え始めた。その功績から、イスフィール王国が世界の統治を担うこととなり、数百年の時が経つ。

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