第2話 ゲームの名前、その意味
現在参加者日本人だけで約350万人、全国併せて1億人を優に超える大盛況だ。そしてこれから始まるのが人生への宣告だ。ここまで心躍るのは核融合炉の安全性を原理化した時と同じくらいの高揚感が俺の創り上げたこの"第2の世界"は幸福と絶望を同時に与える事になるだろうな。
そう考えているとセレモニーの時間になる。
セレモニーの会場は最初の都市の中央の噴水のある大きな広場で行われる。噴水付近には多くのプレイヤーが押し寄せ、人の波を形成している。
現実時刻で21:00を迎える。それと同時に快晴の昼空が世界の速度が変わった様に夜へと変わり、ゲームマスターとしてのアバターが噴水の中央に大きい姿として現れる。
「プレイヤーのみなさん、初めましてUKOWと申します。それでは【As long as I live】のセレモニーを始めさせていただきます。」
その言葉を終えると歓声が響き渡る。
「先ずはこのゲームについて現在まで隠していた仕様などのお話を少しさせていただきます」
「最初に、このゲームに於いて最も秀でているのは現実と"遜色ないグラフィック"、"感覚"、"自由度"です。この3つを目指した理由はこれからこの世界がプレイヤーの現実となるからです」
多くのプレイヤーは疑問符を極小数は彼の成す事を理解したのかメニュー画面を開き、ある一点を確認したと同時に言葉が綴られる
「これからこの世界がプレイヤーの現実となる。その意味は日本時刻21:00からログアウトが不可能になっているためです」
多くの人達は恐怖か怒りに震え、罵詈雑言が聞こえる。
「この世界からの脱出条件は生涯を全うすること、またはこの世界に潜んでいるUKOWを見つけ出すのいずれかです」
『なんでこんなことをした!!』
『デスゲーム!?』
『本当にやりやがった』
俺は幾つか質問に答える事にした。
「何故こんなことをしたか、それは盤上の世界を実際のプレイヤー達がどの様に生きるかそれが観たい。そんな自分勝手な私のゲームの駒になって欲しかった。それだけです」
怒りの声が大きくなる
「デスゲームなのかと思いの人も多いでしょう。それは違います。死亡後30分間は死体オブジェクトとして残り、制限を過ぎると最後に使用した宿屋、テント、家にテレポートされます。しかし、その30分間に死者に使用可能なアイテムを使用されると悪い永続効果を
怒り以外のざわめきが大きくなる
「この世界についてはここまで。それでは3つアイテムを与えます。」
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