本当の私を求めてくれた貴女と
だしまき
第1話 私が求める物
「『BelieveLOVEヴィリーブラブ』の
私の一言でライブ会場がどっと盛り上がる、私はこの光景が好きだ、誰も彼もが私を求めてくれるから、でも誰も私を求めてない、アイドルとしての私を求めているから
私はBelieveLOVEでセンターを勤めている甘夏みかんこと本名、
「アイドル、楽しいですか?」
ライブ終わり、いつもの握手会、私のファンにしては珍しい女の子がそう問いかけてくる、私はどうせいつもどうりアイドルとしての私を求められていると思い、この子の求めているであろう返答を返す
「アイドル楽しいよ!アイドルさいこーってかんじ!」
「いえ今のみかんちゃんじゃなくて、普段のみかんちゃんです」
「普段の私って言われても~今の私が普段どうりの私だよ♪」
「嘘ですね、私にはわかります、だってみかんちゃん今辛そうな顔してるから」
この子ならもしかしたら……いやこの子に何がわかるのか、でも私はこの子にその何かを求めてしまった
「はーい時間でーすまた来て下さーい」
もう時間になったのかスタッフさんが終了の時間を知らせる
「スタッフさん、ちょっと、ほんのちょっとだけ時間いいですか?」
「ちょっとなら大丈夫ですけど」
「じゃあさ君、気に入ったからさこの握手会終わったらここに書いてある場所でまっててよ絶対ね」
「は、ははははい!」
「ふふっいい返事だ、じゃあまたね」
アイドルとしては間違っている行動だと思う、でも彼女ならもしかしたら私を、本物の私を見てくれるかもしれないから
—————————————————————————————————
彼女はちゃんと私の指定した場所にいた
「ごめんね予定があったかもしれないのに」
「謝らないでください、推しに謝れたくないです」
「じゃあいこっか」
「どこにですか?」
「わかるでしょ、私の家だよ、家」
「ななな、なんでアイドルがたかが一ファンを家に上げるんですか⁉」
「貴女なら私の求めてるものもくれるかもしれないから」
「求めてるもの?」
「なーいしょ」
こういう一個一個の動作がやはりアイドルに染まっている…それで彼女が私の求めてるものじゃなくなったらヤダな……でも変えられないし…
「大丈夫ですか?」
「ん?何が?心配する要素がどこにあったの?」
「いや、なんかそんな雰囲気がして」
「やっぱり貴女は私の求めてるものな気がしてならないの、ねぇ貴女、私の物にならない?」
—————————————————————————————————
~読んでいただきありがとうございます。
感想や、改善点、たくさん待っています。☆と♡ぜひ付けていただけると嬉しいです。ついでに現在同時執筆中の別シリーズも見て下さると嬉しいです~
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます