素晴らしきミステリー系

青ちゅ〜≒ラリックマ

アメコミ「バットマン ロングハロウィン」

おじたち大好きクリストファー・ノーラン版バッドマン二作目のダークナイト


ダークナイトには当然コミック版のバットマンから拝借したネタが結構ある。リスペクトってやつだ。


その中の一つにロングハロウィンという作品がある。

邦訳済みなのでぜひ読んで欲しい。が、お高いので今日はロングハロウィンの感想などを。


以下ネタバレ





ロングハロウィンの大筋はバットマンになって2年目くらいのブルース・ウェイン(バットマン)とハービー・デント(後のトゥーフェイス)の話だ。


冒頭「僕はゴッサムを信じている」と若きウェインは言う。そして彼は新進気鋭の検察官ハービー・デントに出会う。


この世の地獄ゴッサム・シティの腐敗に立ち向かおうとするハービー・デントに自らがバットマンであると告白するかウェインが悩む中、連続殺人が起こるというのが大筋である。


バットマンは迷う。正義漢ハービーこそが悪人を殺しているのではないかと……そしてラスト、ハービーの妻は言う「ハービーあなたを信じてる」と。


そうこの作品のテーマは「信頼」である。


そしてそれを逆手に取ったアンチミステリー的構造を持つ。


端的に言えば、バットマン(読者)がハービーを信じるなら彼は犯人ではなく、

信じないのならば犯人である、というのがこの作品の大まかな構造であり、それは読者に指を突きつけるようなアンチミステリーだ。


読者のあなたはハービーを信じれただろうか?

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