第2話

コウシ

(俺の名前はコウシ)



(ある国の)



(ある土地で)



(なんの変哲もない中学校に通っている)








(そこまではいいんだ)







(ただ、この世界は)





(空から肉が降ってくるんだ)




ーコウシの家ー

コウシ

なあ父ちゃん。

本当に肉食った事あるのか?


コウシの父

ああ、あるさ。

まあ、2、30回くらいはあるけどな。


コウシの母

うふふ、まだそんな事言ってる。

私も10回くらいは食べた事あるわ。

10回・・・正しくは15回かしら?


コウシ

いいな〜、いいな〜。

肉食えるの

いいな〜!


コウシの父

お前な。

コウシだって肉食った事あるだろ?

5、6回くらいかもしれないけれど。

それで我慢しろよ〜!


コウシ

いや、だって。

俺が食ったのって幼い時じゃん!

いくら食ったからって

覚えてね〜よ!

そんな昔の事!


コウシの母

うふふ、それもそうね。

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