第10話 五重奏の愛の夜

唯がインターンシップに合格した週末。ケイは、今まで妄想だけにとどめていた、とんでもない計画を実行することにした。

​ケイは、五人と同時にデートをすることにしたのだ。


​ケイは、五人それぞれに話をした。


​「デートですか。ケイさんと一緒ならどこでもいいですけど、この前行った、海辺の町にまた行きたいな。」

​美咲が穏やかに提案する。


​「クラブに行こうよ!一緒に踊ろ!暗いし、音もうるさいから、エッチなことしてもバレないよ。」

​千紗がそう言って、ケイの反応を待った。


​「たまには運動でもどう?私、テニスやってたのよ。教えてあげるわ。」

奈緒はそっけなく答えるが、その瞳は、ケイの反応を伺っていた。


​「この間お願いしてた、ライバル会社のショップに一緒に行ってほしいって話。あなたに似合う服も選んであげる。決まりね!」

​香織は一方的に話をまとめ、優雅に微笑んだ。


「デートしたいのは山々なんだけど、大学のレポートをやらなくちゃいけないんだ。」

​唯は、一瞬、困ったような表情を見せるが、何かを閃いて、口元を緩めた。


「ケイちゃん、レポート手伝ってよ。ある意味、おうちデートだよ。」


ケイは、五人の妻たちと同時に会話をしながら、それぞれとのデートプランを考えていった。


​週末、美咲とロマンティックな海辺の町を歩く。波の音と二人の足音しか聞こえない。潮の香りに紛れて、美咲の上品な香水の匂いがわずかに香る。


画面を切り替える。先程とは対象的に、けたたましい音楽が鳴り響くクラブ。千紗が何かを言っているがうるさくて聞こえない。会話が機能しないので用無しの口は濃厚なキスで塞ぐ。


​ディープキスをしながら、奈緒とテニスを楽しむ。


​「奈緒、テニスは得意なんじゃなかったの?」


意地悪そうにケイが奈緒を煽る。


​「…っ、うるさいわね。あなたが下着を履くなって言うからじゃないの…卑怯者っ!」


​奈緒の綺麗に整えられたアンダーヘアを堪能した後は、自宅で唯のレポートを見てあげる。しかし、ケイの悪戯のせいで、唯は集中できないようだ。


​「ちょっと、ケイちゃん!おっぱい触らないでよ。もう、レポートが進ま……あっ…」


​そして香織とは、流行の服をリサーチしながら、ショッピングを楽しむ。

試着室という密室に愛し合う男女。始まらないわけがない。


​「ケイ、だめよ。声が外に聞こえちゃう…。商品も汚れちゃうわ。」


「セックスしやすいかは、デザインに次いで大事なポイントだろ?しっかりリサーチしなきゃ。」


「まさか、ここでする気!?」


ケイは、五つの異なる人格と、五つの異なる関係性を同時にこなすことに、とてつもない快感を覚えていた。

​夜が更け、五人の妻たちとの同時デートを終えたケイは、それぞれの妻とセックスを始めた。

​ケイは五つの異なる仮想空間を行き来しながら、それぞれの妻と愛を交わす。


​美咲は、彼の愛撫に身を委ね、甘く、熱を帯びた吐息を漏らす。


ケイは美咲の身体を優しくなぞりながら、千紗を弄ぶ。千紗は、メイド服姿でケイの淫らな命令に応え、官能的な声を響かせる。


奈緒は、ケイの意地悪な言葉に抗いながらも、その身体は素直に快感に震える。


唯は、ケイの愛撫に甘え、まるで幼い子供が眠るように、快楽に身を委ねる。


香織は、ケイの精神的な支配に快感を覚え、その挑発的な視線で、ケイの征服欲をさらに掻き立てる。


ケイは、五つの異なる快楽に溺れていく。美咲とのセックスは、彼の心を安堵させ、千紗とのセックスは、彼の欲望を解放し、奈緒とのセックスは、彼の支配欲を満たし、唯とのセックスは、彼の背徳的な快感を満たし、香織とのセックスは、彼の征服欲を満たす。

​これがケイにとって、究極の愛の形だった。

​ケイの心は、五つの異なる愛の形と、五つの異なる快感で満たされていく。

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