『〇〇フェチ』

 ⋯⋯くだらない。


 男って生き物は、どうして下ネタが好きなのかしら? 今も自分たちのフェチについて熱く討論している。


「俺は断然脚だ。特に脚の指こそ至高だ。ご飯3倍は食べられる! 靴で変形した指はマイナスだ。あと匂いがキツイのも菌が繁殖してるからアウト!」

「俺は何と言ってもケツだ。結局行き着くところはケツなんだよ。海外ではわざわざケツの整形をするんだぞ!?」

「ぼ、僕は貧乳にしか萌えない。ツルペタ、寸胴はご馳走。毛なんて生えてなくていい。別に理解なんてしていらない。これは僕のフェチだから」

「お前は子供の頃からロリコンだもんな?何がいいんだ? 胸なんて柔らかい方が良いだろう?」

「僕は女性に母性なんて求めていない。結局自律神経がある以上、女性と言う生き物はヒステリックなんだよ。僕はヒスに耐性がないんだ。しかし現実的には犯罪だし、結局みんな大人になる。つまり僕にしてみれば二次元こそが理想にして至高だと言える」

「変質的だけど分からなくもないよ。でも、お前は道から外れるなよ? 僕は犯罪者を友達に持つつもりはない。そして今こそ明かそう、僕のフェチこそ究極だと言えるのではなかろうか?」

「もったいぶりやがって、さっさと言えよ?」

「脇だよ脇。いや、正確には匂いと言っても良いが、他の部位の匂いではなく脇が良い。毛の有無に関してはどちらとも言えない。生えていても問題はないが、結局僕好みの匂いかどうかが決め手だと言えようか」


 ⋯⋯普通の男はいないの?


「俺は声だな」


 お、普通っぽい!?


「ケツを叩いてヒーヒー言わせた時、いい鳴き声を出すヤツに限る」


 むしろ変態だった!


「お前、どんなプレイしてんだよ!?」

「お前に言われたかねえよ? こないだ彼女の聖水飲んだとか言って悦んでたじゃねえか?」


 変態だー!


「あれは愛だ! 彼女の全てを受け入れてこそ本物の愛だと思わないか?」

「俺なら好きな相手に自分の排せつ物飲まさねえよ!」

「本当にそうか?」

「うっ⋯⋯。いや、アレは排せつ物じゃねえ」

「んなもん言い訳だろ、お前ら全員同類だ!」


 私もなのか!?


「僕は⋯⋯言えない」

「お前、空気読めよ? みんな恥を晒してんだぞ? ほら、誰も笑わねえから、な?」

「谷脇くん、本当に?」

「ああ、約束する!」

「じゃあ、その⋯⋯谷脇くん。の。あそこ?」

「てめ!? いや、言わせた俺が悪いな? すまん」

「ううん、いいの。どのみち僕の住む世界は狭い世界だから、気にしないで?」


 え?




         了



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