蟄居!閉門!えりぞ!

 日本国から処分保留で釈放されたえりぞうは、家長たる妻のからの処分として、妻の指導監督のもと、自宅で蟄居閉門を言い渡されたのであった……。


 いや俺は無実だっつーの!!


 とはいえ、妻からしてみれば無実云々は法律上の話であり、家族にとって今回の件は全てが僕の軽率軽躁軽はずみな行動によるものという判断で、家庭での処分は重いものにならざるを得なかった。


 最悪、結婚前から保証されていた無職のパスポートさえ取り消されるかもと思っていたが、それについては「よく働いたよ」の一言で労われ、穏やかに退職へ進んでいったのであった……。


 というわけで基本的に外出を禁止され、マイホムで寝てばかりいる。映画とドラマがお友達だ。


 留置場では本ばかりだったので、動画が面白い。『キングスマン』とか軽く見られるアクションが良い。


 そろそろ自然公園への散歩とか、シェアハウスへの訪問を再開したい。妻とは毎日、2人で寝転がって手を握る。


 愛されているのか心配されているのか、半々のようだ。妻が幸せでありますように。

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