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「あー!!プリントありがとうっ!ギリギリで取りに行くの恥ずかしいからよかったよ〜。ありがとうっ咲ちゃん、」
綺麗形の茶色い眉ペンシルで描かれた眉をへの字にし、目をうるうるさせながら私の方を見ながらお礼を言いながらプリントを受け取った。
その姿は何とも可愛らしい
お礼を言われることに嫌な気持ちになる人はいないだろう
教授がダルげに話だし、授業が始まるため小さく返事をするとお互い黙々と授業に向き合った。
1限が終わりみんな早々と教室から出ようとしている
2限は小春も私も空きコマである。
空きコマの時にはロビーの机で過ごすことが多い。絵を描いたり課題をしたりいろいろだ。
なんとなく私たちはそっち向かっているような足取りで教室を出た
「やっぱかっこいいよね!美月くんっ!!」
教室を出た途中、同じ学科の女の子たちが話しているのが聞こえた。女の子たちは教室にまだいるであろう美月を覗きながら、テンションが上がって声が大きいようにも思える。
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