月の詩 シリーズ
篁 しいら
第一詩 十六夜ツキヨ (2024年 9月19日公開)
昨晩雨が降りまして。
今日見たお月は十六夜で。
真ん丸お月じゃなくなって。
心が少し寂しくて。
欠けた月見て思い付く。
お月に間があるならば。
そこに何かを詰めてみよう。
欠けたお月の間を詰めて。
自分だけのまん丸お月。
黄色いお菓子を詰めてみる。
いやいやそれでは足りないし。
なによりお腹がすいちゃって。
自分がパクリと食べちゃって。
やっぱり欠けたお月様。
金色折り紙付けてみる。
いやいやそれでは軽すぎる。
何より雨に濡れちゃって。
付けたとこから取れちゃって。
やっぱり欠けるお月様。
黄色、金色、明るいお色。
そうだ太陽詰めてみよう。
いやいやそれでは暑すぎる。
何よりどれより大きくて。
お月が隠れて無くなった。
さてさていよいよ困ったな。
欠けたお月に合わないな。
そうだ、この手があったじゃないか。
モノではお月に合わないが。
コトバなら月に合うかもしれない。
モノではお月が欠けるけど。
ココロなら月が欠けないかもしれない。
さぁ、月に想いを詰めてみよう。
あ、今日はこんなことをした。
それはお月に引っ付けて。
あ、好きな人と会話ができた。
それもお月に引っ付けよう。
あ、嫌いな人にまた怒られた。
それもお月に詰め込んで。
あ、今日は散々な一日だった。
それもお月に詰め込もう。
あ、月に思い出詰めてたら。
自分の気持ちが真ん丸だ。
見上げるお月は欠けたまま。
だけど気持ちは穏やかで。
明日は優しく過ごせそう。
お月がなんだか安らかに。
笑っているような気がします。
欠けたお月に想いを寄せて。
真ん丸気持ちで空を見て。
次は真ん丸お月を見たいと。
願って前見て歩き出す。
月の灯りが美しい。
十六夜月夜の帰りかた。
〆
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