私と相方と9匹の生きる道

猫大好き 猫バカです

私と、もちと、ももちゃん

私はワンちゃん派だった。猫ちゃん派ではなかった。

それは間違いなく今隣の部屋で、地鳴りのようなでっかいイビキをかいて爆睡している相方の

もち、通称もっちーと呼んでいる。もっちーといっても名前に関連してるわけじゃなくて


単純に相方が全身もち肌で、ホントモチモチすべすべ!

ついでに餅(食べる餅)が大好きな人なので(笑)

もう20年か20数年はっきり覚えてないけど一緒に暮らしています。


このもっちーのおかげで猫ちゃん派になったのでした。


どうしようもないバカな私と猫ちゃん9匹とこのもっちーとの平凡な暮らしをちょっとみなさんに聞いてもらいたいなと。


今私は布団に寝っ転がって、これを書いてるんですけど、私のお腹に引っ付くようにすやすやと寝ているのは雑種で茶白の女の子、ももちゃんが私の身体にピッタリとくっついて寝ている。

暑いけどね。かわいいから。


年齢は不明で、出会ったのは9年前仕事終わり会社の敷地を歩いていたら擦り寄ってきた訳で、


しゃがんで

あら〜どうちたの〜なんて言ってたら、太ももの上に乗っかろうとして来て、そんな事されたら私はもう

ノックアウト…かわいい無理だから


知らんぷりできるほどメンタル強くなくて……よく見れば、細くて、ところどころ汚れてるし

ちょっと抱っこしても逃げなくて、ゴロゴロ鳴いてるし軽いしで、どうしよう困った知らんぷりして帰っても、どうせ気になって気になって仕方がないってわかっていたからそれならと


その時うちにはもう2匹の猫ちゃんがいたので

もちに怒られるとは思ったけども、どうしても見過ごせなかった。


猫ちゃんを飼う事がどんなに覚悟と責任が伴う事なのか、金銭的にも生活面でも、全てにおいて最優先していかなければならない事、病気も怪我もその子の一生、長く生きて15年20年もっとかもしれない、


それに初めて会った私に向ける目

そんな愛しく見つめられて、ごめんねなんて無理


それは簡単な事じゃないと改めて考えても重い責任を考えても、見過ごせなかった。



車を走らせながら、

どうやってもちを説得するか。それが一番の難関。

かわいいでしょう?大人しくて人懐こくて、ね?

と流れに乗って


それにはまずはこの子を綺麗に洗ってあげて!



車に乗せて帰って来て先ずはこの子をお風呂で洗おうと思うけど、キッチンを通らないとお風呂場に行けず、

こんな時に限って

キッチンの換気扇の下でタバコを吸ってくつろいでいるもち、なんで今!このタイミング!?


仕方ない、何でもないように

その脇を猫ちゃんを隠すように脇に抱いて何も言わずにコソコソ通りすぎる…怪しい


「どうしたのその子?また拾ってきたの?」と、

おもちさんの低くて、冷めた声。



ギクッ!

そりゃ気付くよね!不自然な歩き方だし何か物体も抱えてるしね!


ツーッと冷や汗が…もう既にだいぶ出てましたけど

「あっ、うん、そう、かわいそうで……ね」と

猫ちゃんをチラッと見せる。

「……」無言

こういう時ホントだんまりするのがもちという人で。何も言わない。怖い



いそいそと猫ちゃんをお風呂で洗って

出てくるとまだタバコ吸ってたのね。もちさん


「……」「……」お互いに無言で

私はタオルで包まれた猫ちゃんを抱えてキッチンを通りすぎて去り際

私の背中越しに


「もう2人居るんだから飼えないよ」静かで低い冷めた声。



「うん、女の子みたいだから避妊手術したら元のところに戻すから…これ以上赤ちゃん産んだりして増えないようにと思ってさ…」これお風呂場で急遽考えた一時しのぎのセリフ


とあさっての方向を見ながらきょどる私。


「ふ〜ん、なら良いけど…ミートもあーちゃんも居るんだから」

確実に疑ってる声と顔。もちを見なくても分かる警察官が容疑者を追求するような表情。


ちなみに

ミートとあーちゃん(あやめ)は既に居る猫ちゃん


ドライヤーで乾かし動物病院へ。


検査して病気も今のところ無いと先生からお墨付きを頂いて


どう説得するか、もう外に返すなんて事は論外だったので、この猫ちゃんかわいいアピールしかない。プラス、ミートとあーちゃんと仲良くしてくれれば説得は可能のはず。


あんまり表に出さないけど、もちはホントは大の猫好きなのと、猫ちゃんに甘すぎて優し過ぎる位の人だから


私には普段ちっとも甘くないけど……ちッ、


数日は手術入院、回復のため家に居ても文句は言われないけど、

その後が勝負。


回復の為と病気があったりして他の子に移らないようにと家という所にびっくりしないのと他の子のお互いの慣れの為しばらくはゲージに入ってる猫ちゃん


避妊手術後一週間位経つと、慣れてきてゲージから出たくて鳴いたりしてるのを目の当たりにしてると猫好きのもちは限界が来る様で、


「少し出してあげたら?」と、もちさん


その言葉待ってましたありがとう…もち様。


私はえーそんなつもりなかったのに、みたいな形の声で

「でもいいの?出したら、そのね?離せなくなちゃうんじゃない⁇」

と言う。


「……最初からそのつもりだったんでしょ」

フンッと鼻で息を吐くもち様


「テヘッバレてた?」ぺろっと舌を出したくらいにして


「……」

また無言


「もう1人増えるのはどういう事になるかは考えたんだよね?…」


「うん、わかってる考えても見過ごせなかった」


ハーッと内臓まで出てきそうな深〜いため息を頂いて。


「早く名前考えてあげないとね、女の子だからそうだなぁ」

と天使のような言葉をつぶやき腕を組んで真剣に考えるもっちー


「俺が考える!まずは稼いでこないと」

と胸を張って俺に任せろと言わんばかりに仕事に行くのでした。


「私もがんばるから!」

もっちーの大きくて頼りになる背中に伝えておく。

ほんとうにいつもありがとうもっちー


私はあなたに足を向けて寝られませんよ。

なんならこの足もいでしまってもいい

こんな醜い大根足、擦りおろして明日の焼いた

さんまの付け合わせに食べてちょうだい!

感謝してもしきれません。


そうしてももちゃんと名前が決まり、ワクチンも2回接種して無事病気も無く他の子と仲良くしてくれてうちの家族3人目となるのでした。


ちなみに猫ちゃんの名前はほぼいつも、もちが名付けてます。

私の意見は却下、スルーが多い……


もちをうまく誘導してるつもりですが

手のひらで転がらせられてるのは、私ですかね。



やっぱり猫ってかわいい




⭐︎

私の平凡な日常です。

笑いあり涙あり喧嘩ありそんな日々をほっこり

呼んで頂けたらと書いてみました。


動物の事なので色々ご意見あるかと思います。

私も、相方も決して軽い気持ちで飼っている訳ではなく、責任もって一生、生涯共に生きてます。


仕事もあり不定期になりますがほっこり小話し

また書いていけたらと思います


暖かく呼んで頂けたら幸いです。

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