第3話 ラベンダーの間にて

 俺は部屋を出て、ラベンダーの間に向かった。その扉は重く、ゆっくりとしか開かなかった。


 扉を押していると、その隙間から、不気味で抑揚のない呪文が聞こえてきた。中に入ると、邪気のようなものブワァッと溢れ出てきて、俺の体に纏わりつく。


 ここで、歩みを止めればよかったのに。俺の足はすでに震えが止まらなくなっていた。


 部屋を見渡すと、隅の方で、これまた女の腐りかけの死体が椅子に括り付けられている。


「あ、お坊ちゃま!」


「ヒエ。」


 突然の呼びかけにまともな叫び声も上げられなかった。


 侍従の一人が私に気づいて向かってきた。彼の持っている薬草の強烈なにおいに、思わず鼻をつまむ。


「ど、どういうことになって……、」


「死体をお父上の命令で蘇生したのですよ。」


 侍従はニコッと笑みを作っていった。


「ですが、死体に何度尋ねても、『身の程をわきまえろ』しか、返されなく……。」


 これは、エレオノール・ド・モンドレのほうの死体だなと、すぐに分かった。


 古文書によれば、彼女は気位が高くて、特に礼儀にうるさいことで有名だったらしい。


 俺は恐る恐る彼女に近づいた。多分、同じ家格、というか同じ爵位を持つ家の子息である俺にならば、何か話してくれるかもしれない。


「お初にお目にかかります。お目覚めのところ恐縮ではございますが、あなたのお話をお聞きしたいのです。」


 うなだれていた死体がむくっと起き上がった。


 口が開いたり閉じたりしてカタカタと鳴った。


 何か言おうとしていることは辛うじて分かるものの、彼女の体の腐りはてた部分から空気が漏れて声をなしていない。


 可哀そうに思えてきた俺は、侍従に命じてその穴を塞いでもらった。


 すると、恐ろしいほどに言葉をまくしたて始めた。



    §



 あいつのせいで私の全てが狂った。


 フェリシー・ド・モンドレ。母親の違う私の妹。ある日、彼女はノコノコと私の家にやって参りましたの。私は10歳、彼女は9歳。その日のことは今でも鮮明に覚えています……

 

 


 そう、その日は私(わたくし)の誕生日の日、父上と私は一緒に屋敷で食事をすることになっておりました。


 その頃、丁度、私は母上を亡くしており、父上も宮仕えが忙しくて会えておらず、毎日寂しい思いをしておりました。


 だから、一緒の食事はとても嬉しいことでした。


 ですが、食卓で既に父上の隣に座っていたのは彼女――フェリシーだった。

 「この子はお前の『妹』だ。」


 妹という言葉に家族の増える喜びを感じつつも、耳を疑いましたわ。コウノトリさんは母上が亡くなっても、子供を届けてくださるのかしらって。


 いいえ、違う。これがいわゆる、母上以外の女性と父上との子供だってことは、その時の私でも理解できました。


 母上は死んだのに、母上を裏切るなんて。父上に対するそのような思いが全身を駆け巡りました。


 顔が歪みそうになるのを必死で堪えて、私は立ったまま、微笑を取り繕ってフェリシーに挨拶しましたわ。それが貴族としてあるべき姿、礼儀ですもの。


「お初にお目にかかります。ごきげんよう。私はエレオノール・ド・モンドレですわ。あなたのお名前は?」


 間髪入れずにフェリシーは座ったまま大声で言いましたわ。


「こんにちわ! あたし、フェリシー! あなたがあたしのおねーちゃんになりゅんですか?」


 使っているのは世俗の言葉。私と年も変わらなそうに見えるのに、発音も舌足らず。ショックを受けました。このようにひどい挨拶をしながら、普通に生きている人物がいるということに。厳しい父上のお叱りが今にも飛んできそうで、私は身構えましたわ。


 父上はフェリシーのほうを見ると口を開きました。


「かわいい子だろう? お前もブスッとしていないで、もっと愛想よくできないのか? いままで何を教わってきたんだ?」


 目の前が真っ暗になりました。私はただ父上の望まれた振る舞いをしただけなのに。貴族にふさわしい礼儀を守っただけなのに。今日のために何か月も、必死に作法を勉強して参りました。遊びを断り、寝る間を惜しみ、疲れを我慢しながら、ここまでやってまいりました。それが、亡くなった母上と父上のためになるから。なのに、


 「申し訳ありませんわ。以後気を付けてまいります。」


 このようにいうことしかできなかった。仕方ありません。いくら彼女が貴族の礼儀作法を守らなかったとはいえ、父上の気分を害したのは他ならぬ私なのですから。せっかく父上と会える日だというのに、文句を言うのは我儘ですわ。


 私も席に着き、皆で食事をとり始めました。


 私は父上に話しかけました。


 すると、フェリシーが横から入ってきます。


 父上は私ではなくフェリシーに対して応えます。


 フェリシーは笑顔になって父上に応えます。


 フェリシーと喋るのはとても楽しそうです。


 2人は喋りこみます。


 ……私はいつ会話に入ればいいのでしょう?


 二人が楽しそうに話している最中に口を挟むなんて、雰囲気を壊してしまう。黙って羨ましがることしかできません。


 途中、フェリシーは私のほうに手を差し伸べて言いました。


「エレオノールとも仲良くしたいな!」


「私もですわ。」


 答えることはできたものの、応えることはできませんでした。フェリシーの手を取ることも、会話を続けることも緊張していた私はしませんでした。


 このようなことを何回も繰り返しているうちに、私は悟りました。


 私などはあの輪には入れないと。無邪気で能天気で笑顔にまみれている、あの輪には。


 仕方なく、私は父上の取り寄せてくださった美味を味わうことに集中することに致しました。


 けれども、フェリシーの大きな声とそれに応える父上の声は嫌でも聞こえてきました。


「ねえねえ、エレオノールはどうしてあたしと話しかけてくれないの?」


「それはね、フェリシー。エレオノールにはその気がないんだ。感じ悪いだろう?」



 いいえ、そのようなことはありません。私はフェリシーが貴族社会の中で生きられるか何度も気にかけてまいりました。


 「フェリシー。ちょっといいかしら。」


 すると、彼女は身を縮ませ、震え始めました。私は少し話をしたいだけなのに。どうして皆、私を嫌がるのでしょうか。私が何か間違ったことをしてしまったのかと不安に陥りました。しかし、ここで弱気になってはいけません。彼女がまっとうに生きる道、変わるきっかけを作らなくては。それが貴族としての責任ですわ。


 それに、彼女だけが遊び呆けて得することになってしまうのは、努力していない彼女が人気を得ることになってしまうのは、どうしても許せません。私も勉強が嫌になることがないわけではありません。ですが、それらは堪えてきました。なのに、どうして彼女ばかりがその感情を開放することが咎められないのかしら?


 これは決して、彼女に対する嫉みや僻みなどではありません。ありませんからね。


「あなたは近頃、碌に家庭教師の授業を受けずに遊び回っているようですが、どういうおつもりなの。」


 彼女は私の目を見てくれません。彼女の笑みを萎えさせてしまいました。


「あ、あのねえ……!、」


「それで貴族としてやっていけると思っているのかしら。」


 だから、言うことを聞いてほしかったのに、彼女は言い訳を武器に私をかわし続けます。


「私は平気。あなたと違って努力できない人間はたくさんいる。けど、その人なりに何とかやっているものよ。」


 彼女が正しいのかもしれないと不安になりました。彼女は広く交流があるのだから、多種多様な人間のことを知っていても無理はないのですわ。


 しかし、やられっぱなしの私ではありません。


「あなたと違って? 私は努力などしていません。当然のことを毎日やっているだけですわ。」 


「頭がいいからって偉そうにしないで。」


 偉そう? 私の態度が偉そうだったら、私は皆を不快にさせてしまっているということでは……。そのような批判に黙って耐えられない。どうして私は彼女の言葉に負けて、のこのこと退散しなければならないのでしょう。


「私なんて頭はよくありません。先人たちを御覧なさい。ノレディウスやウェテロン、他にも数多の賢人がいます。それに比べれば……、」


「あなたに言われる筋合いはない‼」


 悲しくなってすぐさま言い返してしまいました。


「慎みなさい。元を辿ればあなたに原因が……、」


「もうやめて‼」


 彼女は体を反転させて走りだし、私から離れていきます。


 何故、逃げられてしまうのでしょう。いつもこうです。……私はどれほど嫌われているの?


 答えを知ることのできないという辛さが増し、許容範囲を越え、私はただ遠ざかっていくフェリシーの背中を見つめることしかできませんでした。



 関係性は変わることなく、そのまま、私は10歳から16歳に、フェリシーは9歳から15歳になってしまいました。


 あけすけに言うと、私は彼女を嫉視していました。だってそうでしょう? 彼女は私にないものを持ちすぎているのですから。


 6年の月日が経つにつれて、フェリシーは黄金の絹のような長髪にアメジストの瞳を持つレディに、私はチリチリな赤毛に真っ黒なの瞳を持つレディへと、それぞれ成長していきました。どちらがよりプリンセスのようかは明白でしょう?


 フェリシーの周りには皆が集まり、魅力のない私はそれを遠巻きに独りで眺めるだけ。どれだけ私が悔しかったか分からないでしょう?


 それに加えて、私は政略結婚させられた嫌いな女性との子、フェリシーは恋焦がれた女性との愛の結晶。父上がどちらをより可愛がられるか分かりきっているでしょう?


 このような状況に耐えられなくなっていったのは、彼女が私の婚約者までもを奪おうとしたからです。 


 

 オーレリアン・ド・アルバ、これが私と結婚してモンデレ家の婿養子となり、当主の座を継いでくださる方のお名前。


 12歳頃から数回お会いし、つつがなくお話ができて満足だと、私は思っておりました。


 フェリシーがより頻繁に彼と会っていると侍女から聞かされるまでは。


 どうしてフェリシーは私に何の断りもいれてくれなかったの? 私を仲間はずれにするなど、筋が通っていないというもの。


 私はオーレリアンとフェリシーを引き離そうと、フェリシーに別の結婚話を取り付けました。


 フェリシーの嫁ぎ先は、王国が始まった時から存在する名門貴族サクスン伯爵家。辺境の地を基盤とし、厳格に伝統を守る家柄でした。私が代わりに嫁ぎたいくらいですわ。けれども、フェリシーにとってはどうでしょう? 何もない田舎に留め置かれ続け、王都にも行かせてもらえない。格式やマナーに縛られつづけ、義母のしつけが毎日待っている。そのような生活に彼女が耐えられるわけありませんわ。


 知り合いの学者様の伝手でこの話を持ち込んだ時は、珍しく父は私に反対せず、むしろ私を褒めてくださいました。しかし、それはどうでもよかったのでした。私はフェリシーの悲しむ顔のほうがよっぽど見たいのです。


 お互い、婚約者のある身となった私たちは宮廷舞踏会に初めて出席することになりました。


 フェリシーは、もちろん、私の婚約者ではなく、サクスン伯爵とご一緒していました。私の方は、彼女に邪魔されずに自分の婚約者と手を組み、皆に交じって踊るという普通のことをやっと享受できました。


 しかし、3曲目を踊り終わると、私の婚約者は気分がすぐれないので風に当たってくるといって、会場の外に独りで出て行ってしまわれました。私はフェリシーとコソコソ密会するのではないのかと疑い、こっそり彼の後を付けました。


 彼は庭園の池の前で立ち止まりました。懐から何か紙のようなものを取り出すと、それを池へ放り投げます。彼は一連のことが終わるとすぐさまその場を立ち去りました。


 私は池の近くの茂みを探しました。オーレリアンは池に落ちてしまったと勘違いしたようでしたが、彼の投げ捨てたもの……とある手紙は茂みの中にありました。


 それに書いてあったことの要点は以下のようです。


 私(オーレリアン)はあなた(フェリシー)を本当に愛している。自分にもあなたにも婚約者がいたって関係ない。たとえ結婚したとしても逢瀬を重ねたい。この気持ちは一生変わらない。


 しかし、これを捨てたということは、私の婚約者は身を引くことにしたのでしょう。それを悟った時、私の目に浮かんだのは、窓辺で泣くフェリシーの姿でした。その姿は詩のように感動するほど清らかでした。


 私はすぐさま行動を開始していました。


 そもそも、フェリシーに由緒あるサクスン家など相応しくなかったのです。相応しいのは私です。彼女にはオーレリアンくらいの馬鹿がちょうどお似合いなのだわ。いくらでもくれてやる。私も鬼ではないから、フェリシーがどうしても拒むなら、代わってあげてもよろしくてよ。


 私はたまたま会場の外に独りでいらっしゃったサクスン伯を見つけ出し、その旨を伝えました。


「しかし、ただでフェリシーとの婚約を解消してくれとは言いませんわ。代わりに私があなた様の妻になります。」


 月明かりによって陰になり、私にサクスン伯の表情は見えませんでした。しかし、サクスン伯は無言で私の頬をに触れると、私を引き寄せてキスしました。本当は未婚の女がこのようなことしてはなりませんが、お構いなしに悦びが全身を駆け巡りました。


 すべてがうまくいった。


 そう思った時でした。


「エレオノール! 何をしておるのだ!!」


 気がつくと、父上とフェリシーが乱れた私を見ていました。父上の顔には幾つも血管が浮かび上がり、真っ赤になった目はこちらを睨みつけておりました。父上は大きな足音を立ててこちらへ近づいてきて、私の腕を掴むと、捻りながら自分の方へ引っ張りました。


「サクスン伯、大変申し訳ありません! この淫乱な女は誘惑に弱いのでありまして……。何しろ生まれつきのものですから、直せんのであります。どうか見逃してもらえぬでしょうか……。」


 サクスン伯は呆然としていらっしゃいます。私の方も、父上の言葉を信じたくなくて、呆然としていました。


 そのとき、スッとフェリシーが現れると、サクスン伯に近づき、その腕を掴んで会場の方へ連れて行ってしまいました。


 彼女だけがが欲張りを許されて、愛だけでなく金や地位までをも独占した、そのことを私は許せませんでした。父の手を振り払い、私はフェリシーを思いっきりビンタしました。


「フ゛ェ゛リ゛シ゛ィー! こ゛の゛泥゛棒゛猫゛!」


「お前はふざけたことをぬかすな!!」


 父上に強い力で地面に押さえつけられました。あまりの痛さに私は意識を失いかけました。父上はそのような私にお構い無しに言いました。


「お前は常日頃からフェリシーに家門に恥をかかせるなと言うが、お前が一番の恥晒しじゃないか!」


 目の前が真っ暗になりました。その時、私の尊厳は地に落ちました。体全体から力が抜けていくのを感じましたわ。


 私は大人しく父上の後についていくと、父上の独り言が聞こえてきました。


「フェリシーがお前とサクスン伯が一緒にいると教えてくれなければどうなっていたことか……。」



 私はフェリシーの幸せを願っただけですのに、このような仕打ちはおかしい‼


 これまで6年間のじりじりした嫌悪感は、一気に燃え上がる憎悪に変わり果てました。


 私はなんて馬鹿なことをしたのでしょう。敵に塩を送るなど。彼女に情けなどかけてはならなかったのです。そもそも、彼女が私の受けるはずだった愛を奪ったのでしょう? 


 私は『黒魔術』に走りました。我がトレフルミーナ侯爵領には魔女がいると乳母から聞いたことがありました。ある新月の晩、こっそり魔女――名をコンルウォワという――のもとを訪ねると、理由も聞かれずに、すんなりと小瓶に入った毒薬を貰えました。


 私は高揚しました。フェリシー殺害計画を練っている時に、我が家でお茶会が開催されること、フェリシーが準備を担うことが決まりましたので、それを利用することにしました。


 パーティの日がやってまいりました。私は毒のことで頭がいっぱいになり、お客様に挨拶するのがやっとの状態でした。


 私はフェリシーの向かいの席です。彼女は相も変わらず、絶え間なくと何人ものご友人とくだらない会話していました。


 言葉を発する唇、それにひかれた淡い口紅のせいでしょうか。今日は一段と彼女が無垢に、ひっくり返されて動けなくなった亀のように見えます。


 実は、彼女が庭園でお茶会のセッティングの指揮を執っている最中に私は彼女の自室に忍び込み、唇用の紅に毒を仕込んでおいたのです。紅を塗っただけではだいじょうぶに違いありません。しかし、ハーブティーを飲んだり、お菓子を食べたりしたら、どうしても口に紅が入らないなどということがあり得ましょうか?


 彼女がお菓子に手を付けた瞬間、生きてきた中で一番の高ぶりを感じましたわ。


 これで、私の失った6年分の愛情は戻ってくるのですわ!


………………戻ってくるのかしら?


 すると、視界は暗転して、襲ってきた激しい苦しみにのたうち回りました。


……フェリシーが死んだって、皆、フェリシーが死んで悲しい、フェリシーが死んで悲しい、って彼女を恋しがるに決まっている……私のことにはお構いなしに……


……至極当然なことでしょう……じゃあ、私はどうすればよかったの?……どうすれば……………………

 そのようなこと、分かるはずなんてないわ……けど、本当は……私は……どうしたかったのか、今なら分かる………………


 私は……………………フェリシーと仲良くなりたかったかもしれない…………フェリシーの周りにできる、あの楽しそうな輪の中に憧れ、それに入りたかったのかも……1回でいいから勉強をさぼってみたかったし……恋もしてみたかった……………………


 それらを全て叶えていたフェリシーに……私は憧れていた…………私は自分の仕組んだ結婚で……憧れをを破壊したくなかった…………だからなのか…………やっと自分のしてきたことの道筋が通った………………時すでに遅しではあるが……………………………………………………………………………………苦しい………………苦しい……苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい‼……………………くるし


 現状を認識でき始めてきました。フェリシーが倒れたのはもちろん、私も毒にあたっていたのでした。きっとこの毒はフェリシーの仕込んだものなのでしょう。そう考えると、フェリシーと接点ができた、しかも重要なところで、というような気がして、幸福が濁流のように溢れるほど頭を満たしました。死ぬ間際で感覚が麻痺し、毒の痛みに悲しみも喜びも混ざったように感じられました。それら全てを表現するかのように、死に物狂いで私は身をよじり、大声で叫びました。


 ふと目を開けると、このような私にも手が差し伸べられていました。フェリシーのです。出会った時ぶりでしょうか。


 今度は迷わず、私はその手を取りました。



……これが私の語れる全てでございますわ。永い眠りから無理やり起こされたのですから、これくらいで満足してほしいものです。



     §



 そこまで語り終わると、死体は死んだかのようにぐったりとなった。もう死んでいるが。


 俺は何とも言えない気持ちになり、しばらくの間、動けなかった。


 侍従たちが死体が確実に死んだことを確認するのを見届けると、俺は足早に書斎へと戻った。



・第2話 書斎にて を既に読んだ → 第4話 最終章 へ

・第2話 書斎にて をまだ読んでいない → 第2話 書斎にて へ

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