記憶喪失者 異世界へ
Lariru
第1話 記憶喪失者 異世界へ転生?
目を覚ますとそこは血生臭く、暗く、静かな場所だったー
自分の体の下にはいくつかの肉塊があり目が慣れてくる死骸の上にいることに気付いた。
「……ここは、どこだ?」
とりあえず周りに誰かいないか探してみよう考え、出口を探そうと歩き始めてたが少しすると目の前で何かがいることに気付いた。
目を凝らして見てみるとそれは可愛い犬種の背中であったが今は理解できない状況であるため離れた距離で観察してみることにする。
すると犬(仮称)がこちらに気付きゆっくり振り向き犬は消えた。
その状況を理解できず突如猛烈な痛みが左腕に走った、突如体の一部が軽くなりそれを覗くと左腕が犬にもぎ取られていた。
「……っぎ、あああああああっっ!」
声にならない叫び声が洞窟の中に響き渡り、犬(仮称)が自分の腕を喰いちぎっているのを認識した瞬間僕は走り出した。
頭が混乱し訳も分からず走りながら「誰か誰かいませんか?!」金切り声に近い音は響き、消え最初に走った場所に辿り着き逃げる場所も隠れる場所もない最初のところへ戻り崩れ落ちた。
逃げてきた方から犬が飛んでくるのを認識し諦めたその瞬間後ろから犬の突進速度すらも上回る速度でなにか人型?生物?が犬を瞬殺した。
目の前に現れやっと見える程度の距離になり見ていると全身を黒い鱗で覆い、赤い瞳をぎらつかせるた竜のような怪物、女のようなシルエット持ち合わせていたが、それは人の理を逸脱していた。
助かったと思ったがが目の前には更に強いと思われる存在がいることで緊張が止まらず呼吸を整え少しでも生存率を上げれるようにゆっくりゆっくり先ほど走ってきた
道に戻ろうとして時、怪物は目の前に現れ胸を手で貫き口から血が溢れ死が近づいていることに気付いたが意外に人は、胸を貫かれても、腕がもげても、死の間際には冷静に考えられるらしい。
力が抜け、身体は地に崩れ落ちた。怪物は自分の肉をむさぼりながら、なお血に飢えた叫び声のような何かを発したところを最後に僕の視界は停止した。
その実際は数秒、感覚は数分の己の時の感覚の中で僕は命が抜け落ち、身体の奥から熱い何かが流れるのを感じながら。
《生きたい》と。
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