規格外な存在がありふれた異界の書

雨夜類(あまよるい)

第1話


「──あの…先輩はあの話どう思いますか?」

ふぅっとため息を零しながら先輩に聞いた。

「あの話?」

「あの話ってあれですよ!《禁忌指定された存在の処分》…のことですよ!」

「あぁー……それか」

「それか…ではないのですよ!?というかその禁忌指定の中に人がいるなんて初めて聞きましたよ!?」

「……で、それを俺に聞きに来たっということか?」

「はい!」

「…………はぁ。わかった教えてあるかそこ座れ」

「わかりました!」

ピシッと敬礼をしてから指定されたソファに私はウキウキとしながら座った。

「あれは…そうだなぁ───」



これは街から離れた場所にあった小さな集落で起きたことだ。

その時、俺はその集落から一番近い街でパトロールをしてたんだが、微かにだったが遠くから金属同士をぶつけたような音が聞こえてな。そのあとに近いとは言っても3キロほど離れた年だったのにも関わらず、風圧によって街の建物が崩れたんだ。そん時の俺は今世紀一番驚いたさ。

しかもその衝撃が発生してから何度も何度も衝撃が来るもんで街の防衛もそうだが避難経路を確保したり掘り出さなかったりと大変だったよ。

それが30分ぐらい経った時、突如として衝撃波の雨は止んだ。その後はテキパキと非難を済み、休憩しようとした…のだが、すぐさまと連盟のお偉いさん方は近場にいた俺らを呼んで、すぐにその衝撃波があった場所を調査しろと命令されたよ。

それからは衝撃波が起きた地点につくと、そこは更地と化した大地だった。

その大きなドームの中央に一人の少年が倒れていたのを確認して、保護した。

連盟に運んだのだが、たまたま連合軍がいてな。その時にまだ第三支部異能連合軍の隊長になる前だった黒影 修一(くろかげしゅういち)が少年を見て泡吹いていたのは驚いた。

他にも理由があったのだろうがそのことが理由でその少年は禁忌指定にされた。



「───てのが、俺がよく知る禁忌指定された人物だな」

「…………ほへぇ…」

「……聞いて、た、の、かぁ?」

ピキリと先輩の額に血管が浮かび上がった。

「き、聞いてましま!?」

焦って返事をしてしまったせいで最後、噛んでしまった…。

「……そうか」

その話を聞いて私は一つ、疑問が頭に浮かんだ。

「……そういえば、その禁忌に認定された人や物はどこで管理しているのですか?」

その返答に先輩は、それ?と口にしつつも答えてくれた。

「他の禁忌指定は知らねえけど、その少年は今、特別禁忌体管理局とくべつきんきたいかんりきょくに預けることとなってたはずだ」

「そうだったのですね……ありがとうございます!」

「いや、こちらこそ勝手に仕事を手伝わせて済まなかった」

それじゃっと私は部屋を出た。




「………はぁ、面倒なことが起きなかったらいいのだが」

そんなふうに後輩である胡小亜廻琳ここあまわりが出て行った扉をボーッと見つめて、面倒事が起きないように…と願うのであった。

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