コンビニ刑事 応募受付期間終了時点までに本文が5万字以上であること。なお、長編、連作短編等小説の形式は不問といたします GA小説

鷹山トシキ

第1話 事件は警察署で起きてるんじゃない!ミニストップで起きてるんだ!

「コンビニ刑事」とは、コンビニで起こった事件の担当者、あるいはコンビニでの犯罪行為そのものを指す言葉です。コンビニで起きた事件には、窃盗や恐喝、暴行などの犯罪行為そのものが該当する場合や、店員が業務中に犯罪を犯す「内引き」、または一般の利用者が起こす「万引き」といった行為が挙げられます。


 コンビニで起こりうる主な犯罪行為と関連する刑事事件の例

 

 万引き(窃盗罪):

 商品の代金を支払わずに持ち去る行為です。セルフレジが普及しても防犯カメラの設置などにより発覚する可能性があり、刑事罰の対象となります。


 内引き(窃盗罪・業務上横領罪):

 店員が商品を店に持ち帰ったり、レジの現金に着服したりする行為で、窃盗罪または業務上横領罪に該当します。


 暴力事件(暴行罪・傷害罪):

 店員や他の客との間にトラブルが起き、暴力を振るって怪我をさせた場合、暴行罪や傷害罪に問われます。


 強盗事件(強盗罪):

 コンビニを対象とした強盗事件も発生しており、過去には誤認逮捕された事例もあります。


 殺人・殺人未遂:

 札幌のコンビニ店員殺傷事件のように、店員を刃物で襲い死傷させた、という極めて重大な事件も発生しています。


 その他

 コンビニワープ:

 コンビニワープそのものは違法性がありませんが、一時不停止などの違法行為を伴う可能性があるため、警察の取り締まり対象となる場合があります。


 2020年8月

 俺は週末、サンフランシスコにやって来た。8月5日、6日は日本街ストリートフェアが行われる。

 9時、ユニオンスクエアのカフェで朝ごはん。

『ファームテーブル』のデイリートーストはナッツやフルーツがたっぷりだ。11時、腹もいっぱいになり、坂の街をケーブルカーで観光。🚠三路線走っており、俺の乗るパウエルハイド線は眺めがいい。

 他にパウエルメイソン線とカリフォルニアストリート線が存在する。坂の上から見えるサファイアブルーの海は格別だ。

 このまえ来た時にケーブルカー博物館とサンフランシスコ鉄道博物館に寄った。ケーブルカー博物館にはケーブルカーの動力室でもあり、館内にはグリップ、ブレーキ、ケーブル、古い写真などが飾られキーホルダーとポストカードを買った。

 サンフランシスコ鉄道博物館はストリートカーの運転席の実物大のレプリカが展示されている。両方とも無料だ。ケーブルカーで15分

 真夏でも20℃を超えることは少なく、ヒンヤリしている。


 志鷹しだかは工場跡地に新築マンションを作り売りに出す。中堅ゼネコンの志鷹建設は最近公共工事が減っている。銀行と労基署との関係は上々で、違法なことも多少はOKだ。

 東和銀行の渡哲也わたりてつやに似た鳩崎はとざき支店長は志鷹の建設の融資を何でも相談に乗っていた。


 ​ヒンヤリとした空気の中、ケーブルカーが坂道を登っていく。俺はサンフランシスコの街並みを眺めながら、日本にいる幼馴染の刑事、志鷹のことを思い出していた。

​ 志鷹は「コンビニ刑事」と呼ばれている。コンビニで起こる様々な事件を専門に担当しているからだ。最近、彼から連絡があった。コンビニの内引き事件の捜査で、ある中堅ゼネコンが関わっているかもしれない、と。そのゼネコンの名は志鷹建設。親戚だ。

​ 志鷹建設は、工場跡地に新築マンションを建設し、売り出しているらしい。公共工事が減る中、このプロジェクトは彼らにとって重要なものだ。東和銀行の鳩崎支店長が融資の面倒を見ていて、労基署との関係も良好だと聞く。

​ だが、違法なことも多少は黙認されているという話に、俺は胸騒ぎを覚えた。何か裏があるのではないか?

​ 志鷹からのメッセージは、その胸騒ぎを確信へと変えた。

​「内引きをしていた店員は、志鷹建設が建設中のマンションの現場作業員だった。どうやら、手癖が悪かったわけじゃないらしい。借金があって、それを返すためにやっていたようだ。その借金の相手が、どうも鳩崎支店長と繋がっているみたいなんだ。そして、その現場作業員が内引きをしていた店が、ミニストップだったんだよ」

​ なぜ、わざわざミニストップなのか?

​ もしかすると、そのミニストップが、何か重要な情報を持っているのかもしれない。例えば、防犯カメラの映像に、作業員が金を渡している場面が映っているかもしれない。

​ 俺はサンフランシスコの景色を眺めながらも、頭の中は志鷹が追う事件のことでいっぱいだった。もしかしたら、この事件は単なる内引きではなく、もっと大きな闇へと繋がっているのかもしれない。そしてその闇の中心には、志鷹建設と東和銀行、そしてミニストップが存在する。

​ 俺はスマホを手に取り、日本にいる志鷹にメッセージを送った。

​「そのミニストップ、何か手掛かりはないか?」


《登場人物》

​ 俺(語り手)

​ サンフランシスコを旅行中の人物。日本にいる幼馴染の刑事、志鷹から、ある事件についての連絡を受け、その成り行きを気にしています。物語は彼の視点を通して語られます。

​  

 志鷹

​ 語り手の幼馴染で刑事。コンビニで起こる事件を専門に担当していることから、「コンビニ刑事」と呼ばれています。親戚が経営する「志鷹建設」が関わる内引き事件を捜査しており、事件の核心に迫ろうとしています。

 鳩崎

​ 東和銀行の支店長。俳優の渡哲也に似ており、志鷹建設への融資を全面的にバックアップしています。労基署との関係も良好で、違法なことも黙認する、物語の鍵を握る人物です。

 現場作業員

​ 志鷹建設が建設中のマンションの現場で働く人物。借金返済のため、ミニストップで内引きを働きました。彼が内引きをしていた店と、借金の相手が鳩崎支店長と繋がっている点が、事件の謎を深めています。

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