アウェーシェイク!!

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最強打倒の最弱ヒーロー!ククルとバカヤロード登場

「サーキョサキョサキョサキョ!おれの最強魔法の前はどんな相手でも一撃で倒せる最強魔法サキョ!それ!死ね!」

「今何かしたのか?」

ピンピンしている主人公ゼトルス

「確かにおれの最強魔法が効かないだと!?」

「ふん!」

「ぎょえええええ!!!!」

うんこ野郎は肉片となった。

「ムーテムテムテムテ!ぼくちんのスーパー無敵モードになったもんね〜!これでぼくちんに攻撃した奴全員ノックアウトさせられるでちゅよ〜?無駄な努力でちゅね〜?」

「おらぁ!」

「ぷげええええ!!!!」

蛆虫野郎は跡形もなく消え去った。

「なんだ、もう全滅したのか!?弱すぎる!本当にあらゆる次元から集まった世界代表の最強戦士だったのか!?」

全次元最強バトルロイヤル、3日はかかるだろうと予測されていた戦いを僅か2時間で終わらせた主人公ゼトルスは言った。

「やれやれ…俺様と同格の存在と戦えると思ったものを、もう本来の職務に戻らなくてはならないではないか」

ゼトルス達神には使命があった。

支配している世界の均衡を保つ事だ。

神達にとって許されない事がいくつかある。

人の身で何十万年も生きる事。

均衡の破壊へ繋がる革命、逆転、大番狂わせをなるべく防ぐ事。

これらを防がなかった結果神殺しが成立する可能性がコンマレベルだが生まれてしまうのだ。

そうなれば世界はめちゃくちゃになる。

そこに困った事が起きた。

身の程を知らない新種族が生まれたのだ。

その名は堕天使…

人間の中でも一番弱い部類より輪をかけて弱い最弱の種族。

それが堕天使という存在である。

だが今現在神に反抗する舐めた存在は堕天使だけなのである。

いくら弱くとも見せしめが必要だ。

「先日の戦いよりもよっぽど楽勝だろうな、一瞬で終わらないよう手加減でもしてやろうか?」


「じゃあ今日やるイタズラはこれだぜ!「神殺しRTA!」」

「わ〜!なにそれ楽しそう!」

「なぁピコ!知ってるか?神を自称する痛い奴らにとって人間なのに千年生きる事は許されないらしいぞ!」

「なにそれひどーい!10万年なんてあっという間だよね?」

「明日はピコの才の10万才誕生日!そして日付が変わるまで丁度30分だ!」

「やっつけられちゃう!ククル助けて〜!」

「孤独だったアタシと遊んでくれたピコを…アタシは守りたい!」

「アタシは最弱だけどまぁ何とかなるだろ!なんてったって魔法の合言葉があるからな!せーのっ!」

「いくよ!「いくぜ!アウェーシェイク!!」」

アウェーシェイクとは!逆転勝利をかっこよく言い換えた造語である!

それはいつしか不可能へ挑むもの達の称号となり強者達を震え上がらせた。

アウェーシェイクを叫ぶものに取って不可能とは…

可能候補なのだ!


「アタシ、マジワ・ククル!よろしくな!」

「俺様は世界の中心でありあらゆる次元の主人公なのだ!バカが主人公に名を名乗る等無意味でしかない!手加減してやる気が失せた!さっさと塵になれ!」

「よっと!」

「は?」

「誰もが主人公なんて歌ってる曲あったけどアタシは肯定できないな、だって」

「主人公になっちゃいけない奴が主人公になれない世界を作る事がアタシの夢だからな!」

「何を言っている!?俺様は世界で一番強いのだぞ!俺様程主人公にふさわしい存在等いない!最強というその最もかっこいいと言う事だ!」

「違うな…!」

「なっ!?」

「最強(お前)は…バカ未満だ!」

「な…なんだとおおおおおお!!!!!」

「世界一ダサいんだよ!何せ最強なのに最弱のバカに攻撃を避けられてるんだからな!最強なのにできない事があるって時点でめちゃくちゃダサい!」

「クっ…クソがぁっ!一度避けただけだろうが!それだけでは勝てないはずだぞ!力が無く避け続けるだけなら確実に負けるのはお前だ!」

「それに、一番ダサい所はな…弱いものいじめしかやったことなかったって所だ!力だけじゃなく心が強い奴ならより強い敵と戦うものなんだからな!」

「こっ…コイツううう!言わせておけばああああ!!!!!!」

「ふっ…ふははははははははは!!!!」

「なんで笑ってるんだ?」

「再確認した、バカと主張とは真逆だと言う事を!やはり力は素晴らしい!お前が俺様を怒らせてくれたお陰で力が湧いてきた!何せ生まれて初めて怒ったものだからこんなもので強くなる事を知らなかったのだ!」

「だったら…逆転しがいがあるってもんだな!誰もがあっと驚くような…大逆転を見せてやる!行くぜ!アウェーシェイク!!」

MISSION!!

超神皇ゼトルスを撃破せよ!

不可能指数たったの1

難易度 楽勝過ぎるにも程がある!

「なっ…何だ宙に浮かぶ上がったこの文字は!?最強の俺様が超最強になったんだぞ!?なのに不可能指数たったの1とはどういう事だ!?難易度 楽勝過ぎるにも程がある!…!?俺より強い存在がいるとでも言いたいのか!?」

「知らないのか?堕天使に取っての1日はお前らに取っての百年…アタシが起きて色々やって寝るだけで百年経つんだ…強い奴だって星の数程現れるんだぜ!」

「なっ…何だとおおおおおお!!!!いや、だがお前には関係無いだろ!俺を越える強者がどれだけ表れたとしてもお前が最弱だという事に変わりはない!お前は俺様に負けるのだ!」

「無理かどうか試してみようぜ!」

「やってみろ!どうせ無理だがな…」

逆転勝利には必要なものが3つある。

逆転勝利を叫ぶ声

力強く逆転勝利してみせるとククルは叫んだ。

逆転勝利を望む意志

思いっきり逆転勝利したいと意志を抱いた。

そして…逆転勝利を掴む腕だ

ククルは拳を握り逆転勝利の可能性を秘めた腕を思いっきり前に突き出した。

「最強必殺…バカパンチいいいいいいいい!!!!!!!!」

「ぬおおおおおおお!!!!」

その瞬間自称最強が吹き飛ぶ同時にククルの姿が拳から変わった。

メカのように力強く目の下に線が入り、緑色の髪は鉄のように硬くゴジータ式にトゲトゲの赤色になり、胸には巨大な砲がつけられていた。

「オレはククルであってククルじゃない…逆転勝利神…バカヤローどだ!」

「な…ななな…」

ゼトルスは驚愕した弱者の拳が自分を吹き飛ばした事も衝撃的だが…それよりも気になる事があった。

「名前かっこ悪…!」

「言いたい事は分かるけどな、アタシはヒーローが好きなんだよ!ドラゴンボール知らねぇか?超野菜人間のニンジッンが主人公で必殺技が南の島のハメハメハ大王波の漫画だよ!」

「何それ…お前と同じくらいかっこ悪いではじいか!」

「カッコいいんだよ!オレも…ヒーローもな!」

ククルには親が居なかった、しばらくして拾われたものの性格は歪んだままだったククルは嫌がらせを繰り返した。

そして怒られた。

彼女は嫌がらせの罰として2つのルールを課した。

「オタクの悪口を言ったお前をこの部屋から出さない、少なくともオタクになるまでな、終わったら語り合おう、私が大好きなヒーローの話をな」

「一歩的に攻撃してる時点でそれは弱いものいじめだ!弱者を狙うならそいつを鍛えまくってお前より強くしてやる!嫌がらせなら自分より強い奴だけを狙え!それなら弱いものいじめじゃない!挑戦になる!」

「バカパンチは世界一弱い技だ!なのに痛そうだな?」

「おっのれええええええええ!!!!!生かして返さないぞ堕天使風情がああああああ!!!!

俺様の攻撃は全てお前に取って致命傷だがお前の攻撃は所詮痛いだけ!結局俺様の勝利は揺らがない!」

「最強…必殺…」

「ぴゃ?」

「バカパンチいいいいい!!!!!!!」

2HIT!

「最強必殺バカパンチいいいいい!!!!!!」

「ひょげえええええ!!!!!」

3HIT!

殴り飛ばされたゼトルスには隙が生まれバカヤロードに追撃の機会が生まれる。

「最強必殺バカパンチ!何度だって!」

4HIT!

10HIT!

1000HIT!

500000!!

2000000!!

9999999HIT!!!

「ぐへええええええええ!!!!!!」

「一撃必殺…1千万回!」

「ごゔざんずぶ!もうにんげんにばでぇだざないがら…」

「最強必殺…」

「おでがわるかっだ!」

「バカパンチいいいいいいい!!!!!!!」

「ぎゃああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

空の彼方へとバカ未満の最強は飛んでいった。

「楽勝過ぎるにも程があるぜ!」


そして…

「ふげえええええええ!!!!!おげっ!おぎゃあああああ!」

吹き飛ばされる過程でいくつかの星々を砕いたゼトルスは…(再生するし人的被害は人外含めゼロです)

太陽に激突しそして…。

その1/4が割れた。

「ばぁっっん!!!」

ドカアアアアアアアアアン。

SMILING FINISH!!

その様子を眺めていた爆乳の美少女が呟いた。

「ワシ以外にバカヤロードを名乗るものが表れるとは予想外じゃ、不倒の神敵を打ち倒すものも…

そして…太陽を砕くものもな…奴はワシ並の大バカ者じゃな、…よいしょっと…」

少女は欠けた太陽に向かって火球魔法を放った。

「「超手加減式・フィムラ」…せやぁっ!」

太陽に向かうにつれその火球は巨大になっていき太陽た融合した。

太陽が元の形を取り戻すのに10秒もかからなかった。

「この戦いで主の一直線バカ具合と性格の歪み具合が分かった、ワシが面倒を見てやるとするかのう」


「3…2…1…ピコ!誕生日おめでとう!!!」

「わー!ありがとー!!」

「10万才の…ああ安心してくれていいぜ?ゼトルスは倒したからな!」

「ククルって最弱だよね?なのにすごい!」

「もっと褒めてもっと」

「すっごくえらいよ!」

「えへへ」

「こんだけ暴れたんだから流石に最弱じゃなくなってるだろ!ゼトルスは負けたけど最強だったんだぞ!」

そこに大声と共に女性が駆けつけてくる。

ククルの育ての親、アセロラである。

「ククルうううううう!!!!!!」

「ぐえっ!」

アセロラは背負っていた大剣でククルを殴る。

「自分より弱い相手を一歩的に殴っただろ!1千万回も!それは弱いものいじめだ!」

「えぇ!?あいつ強かったって!楽勝だったけどな」

「嘘つくの下手じゃねぇか!」

「ぎゃーす!!」

「ククル大丈夫?…治療薬足りるかなー」

「じゃあいつも通りお前より弱い奴は全員鍛えさせるお前は最弱のままな?」

日常茶飯事なので特に裏耐えたりしないピコ。

「こいつ…いつか殺す」

「やって見ろ!言っておくが私は仲間の応援パワーが無ければ世界一弱い!その最弱に負ける超最弱のお前じゃ夢のまた夢だ!」

アセロラは仲間の応援を自分の力に変えられるがそれが無ければ最弱なのだ。

「私のお仕置きはまだ終了していない!「暴虐(バーサーカーレイド)!」

「うわあああああ!!!!」

アセロラは裏ボスなので、ラスボスでも勝てない強敵である。


次回予告!

アタシ、マジワ・ククル!

最強の神ゼトルスに勝ったのに超爆速で行われる

アセロラの抜き打ち強制特訓のせいでもうすぐ最弱になっちまう!

せっかく自慢して回ろうと思ってたのに!

落ち込んでいたアタシの元へ謎の少年が表れた!

えっ?ゼトルスに勝った男と戦いたいだって?

話が分かるじゃねぇか!

もうすぐ地に落ちる名声だがせめてこいつに自慢してやるぜ!

次回!アウェーシェイク!!

永遠のライバル登場!その名はタズマ!

アタシのライバル?ゼトルス倒してから言えよな?

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