第十夜:僕を残して〜あなたのいない季節〜

僕を置き去りにして

季節は流れて行く


あなたが去って

僕の時はここで止まったまま


ふたりで歩いた道

景色が変わっていく


夏から秋、冬、春になり

季節は巡り

そして、また夏が来る


同じ季節が巡っても

あの日と同じ季節は来ない


あなたがいない

僕の季節は止まったまま


悲しいかな

それでも僕は変わってしまう


だけど


いつまでも

いなくなった

あなたの姿を探し求める


いつまでも

きっと、いつまでも





―――――――――――――――――――――――――

※本作は以前、単独で投稿した作品を、

シリーズに合わせて再投稿したものです。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る