第三夜:甘美なる紅い夜 — 唇と爪先 —
紅い唇から
紡がれるのは
白く細い指先で
触れられてしまえば
もう戻れはしない
溺れゆく
あなたの胸の中
夜は始まったばかり
そして僕は囚われた
✢ ✢ ✢
絡めとる
紅い爪先
細い指
捕らわれたなら
囚え返す
囁き返すは
吐息こぼれて
愛を乞う
そして、夜は終わらない
―――――――――――――
*この詩は、かつての「夜に溺れる、紅い唇」に、
新たに「紅い爪先」を絡め合わせ、一つの夜へと編み直したものです。
官能の余韻に、もう一度溺れてください。
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