第10話 試験結果

「お入りください」

審査員のその声で俺は中に入った。

赤いカーペットが敷かれている質素な部屋。

「森内海様ですね。黄色のマークの場所からこちらい歩いてきてください」

審査員の人が言う。

――歩きのしぐさを見られるんだよな

緊張ながらも黄色のマークの所に立ち、歩き出す。

手足を滑らかに動かし、ふって、優しい笑みを浮かべる。

狐塚先輩が教えてくれたことをしっかりしていけばきっと大丈夫。

「はい、ありがとうございます。カードお渡し良否センター前ソファでお待ちください」

俺は言われたとおりに進むと、ソファに座っている狐塚先輩を発見した。

「狐塚先輩!」

「おっ、森内。俺はカードもらいに行くから。んじゃ!」

「えっ?」

カードもらいにいく?受かったんだ!?

カードお渡しセンターだから、カードはくれないんだ。

渡すか渡さないか決めるだけで。

なんか……無駄足踏まされてる気がする。


「森内海様。特殊能力カードを見せてください」

「あっ、はい!」

俺は受付でもらった特殊能力カードを見せる。

「たしかに。それでは、こちらの封筒を読んで、カードお渡しセンターに向かってください」

「はい」


俺は封筒を開いて、紙を読む。

えーと?


[森内海様

あなた様は、“美”の試験を見事満点合格いたしましたことを、ここに証明いたします。下記に詳細を記します。

               記

ファッション:10/10

ルックス:10/10

歩き方:10/10

仕草:10/10   合計:40/40                                               

                      5scard最強本部]


――ってことは、受かったってこと!?

よっしゃあ!!

俺はカードお渡し所に行く。

すると狐塚先輩がさっきよりも大きな封筒をもっていた。

その封筒をちらつかせてニッと笑う狐塚先輩。

俺も同じような封筒を受け取る。


ホールに出ると、早緑先輩や佐々木先輩、三浦先輩に狐塚先輩が終結していた。

「よう、森内!」

「今から一斉に封筒を開けようと思いまして」

「早くしろよ森内ィ」

「もう用意はできてるよう!」

俺はたったか駆けていくと、封筒のテープをはがす。


ぺりっ


封筒が開く音がする。

封筒には採点とカードが入っていた。

さて、皆の結果は……?

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