年頃の男女の内面を大切に描写し切った小説でした。
特に気になったのは表情に注目している「私の青汁を一気飲みしたような表情には気付かなかったのだろう」という地の文。
周囲の人間をときめかせると薔薇をまき散らしてしまう白鳥くんは、少女漫画も驚きだが、逆手にとって少女漫画のネームにもできそうな気がします。
読者が読んでいて苦戦しないストーリーとキャラクターが生き生きしているこの作品を読めて楽しかったです。カクヨム甲子園、残るは最終選考のみですが応援しています。

この話めちゃくちゃ好きです……！なんだこれすごすぎる。いただいた感想の中で「普段何を召し上がってたらこういうの思いつくんですか…？」という嬉しい一文がありましたが、そっくりそのままなすびさんにお返しします笑　

白鳥くんも、森本さんのことを意識してたんですね……なんてこった、ものすごく少女漫画だ。白鳥くんと薔薇がつながっているなら、それを大切に回収してくれている森本さんを意識しないわけがないですもんね。火傷の理由を知っていたのとか、そこに繋がるんだ、と一気に伏線回収されたことに衝撃を受けました。
引き込まれる設定、繊細な描写、最後の伏線回収。どこをとっても強くて、思わず感嘆のため息が出ました。私もなすびさんみたいなショートが書けるようになりたいです。
読み終わってしばらく経った今も心臓がドキドキしています。二人の恋に対するドキドキでもあるし、単純に強すぎる作品に出会ってしまったというドキドキです。

拙い感想でごめんなさい。すごく素敵なお話でした。ありがとうございました！！