第19話麻薬中毒末期から夢の書へ
夢の話しがつまらないのはストーリーがないからだ。私は夢の中でしょっちゅう死の国へ舞い込む。ここにはガイシンやアレンにジャックも居る。あるホテルのロビー。朝食が運ばれてこない。これもいつもの話し。次には空を飛ぶ夢。夢の中で私はこれが夢であると知っている。そして必ず着地…おっと起きる時間でね。眠っているとのこたちが私に飛び乗り起こす。スレッチめ!そしてまた死の国
アレンが新しい若い恋人を連れている。クソッタレ!ジャックは実家でビールを呑み続け死んだのだが、この死んだ国では腹も出でおらず元気に喋りまくる。またもホテル。飯はなし。私はオムレツとブロッコリーサラダにウインナーのボイルドが食べたいというのに
私は日々の日記以外もうこの夢の書だけしか書いていない。もう外に向けて書きたい物は無い。私の過酷は悪の川。私は現在メサドン継続プログラムを受けている。これ以外にヘロイン治療は無い。もし他の治療を話す奴がいたら、そいつは、おふくろ原形質でも探してりゃいいんだ。たまに悪夢…強制収容所に一生居る夢。そんな時は起き出してマリファナ煙草2本にネンブタールでもう一度眠る。
バルビツール中毒はヘロインの様な細胞代謝状の中毒ではない。頭の過度の鎮静からくる中毒だ。だから量を増やさなければ中毒は起こらない。ベンゾジアゼピン中毒は代謝状の中毒を起こす。耐性がつき切れると禁断症状を起こす。ベンゾジアゼピンはバルビツールより悪い。過酷の私は夢と現在の狭間で末期中毒を示していた。ユーコダル(コデインを強くしたオピオイドで、この薬はモルヒネとコカインの間の様な効き方をする)の空箱が天井まで積み上がり、埃すら払わなかった。
1年も風呂に入らずに2時間に一度、繊維質の身体に注射針を刺す以外何もしなかった。
私は麻薬を沢山持っていなかったのだ。皆同じだ。しかしそんなせん妄状態でも私は記録を取っておいた。それがこの一連のカットアップ作品だ。私はこの記録を取っておいた記憶が曖昧だ。マリファナ(ハシシ)を原料にしたマジューンという菓子を食べながら記録したからだろう。夢の中でたまに麻薬を使おうとするが必ず邪魔が入る。夢の中で麻薬は不必要なのだろう。話題休閑。私は本当には児童文学が書きたかった。昔から本は好きだったが、子供の頃に読んだ児童文学、指輪物語、魔女とライオン、果てしない物語、モモと時計泥棒、赤毛のアン等…今では書く事が出来ないだろう。この作品「向日葵の夢(我が教育)」も、ある意味では児童文学(卑猥でグロテスクではあるが)である。
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