【おまけδ】 危険な二つの気配!?

 無事にコーヒーをゲットした俺と小雨さん。

 しばらくテーブル席でのんびり。雑談を交え、コーヒーを楽しむ。……うまっ。なにこれ、コンビニより美味いな。


「美味しいよね~」

「あ、ああ……ここまで味わい深いとは思わなかったよ」

「でしょ!」


 しかも、小雨さんと二人きりで過ごせるなんて最高に幸せ。



『………………』



 と、思ったが、妙な気配を感じた。


 だ、誰だ……!?


 今、凄い殺気を感じたぞ。


 周囲を見渡すと、背後には女性が座っていた。なんだろう、あの黒い服装で、黒いマスクをしている人。なんか俺をずっと見てないか……?



「どうしたの、霜くん」

「あ……いや、なんか見られている気がしてな」

「そうなの?」


「多分、だけど」



 なんだか呪詛でもかけられている気分だぜ。

 居心地が悪くなってきた。


 ので、俺は小雨さんに提案してカフェを出ることに。

 すると、あの黒い服の女性も立ち上がって……ついてきた!? や、やっぱりつけられているよな……!


 まさか俺を狙っているのか?


 知らない女性に恨まれる覚えはないんだがっ!



「そ、霜くん……」



 小雨さんもストーカーの存在に気づいたのか顔が引きつっていた。



「一応言っておくと知らない人だ」

「…………浮気、じゃないよね」


「え」


「実は別の女の子と付き合ってるとかじゃないよね!?」

「ち、違うって! そんな相手はいないっ」


「ならいいけど……。信じてるからね、霜くん」



 ウソついたら包丁で刺すとボソッと聞こえたような気がする。……大丈夫だ、俺は潔白だ!


 とにかく、あの女性を撒きたい。

 小雨さんを連れ、先へ進む。


 どこか良い場所はないか…………うーん。うん、この辺りなら俺の家が近い。

 いや、まてよ。あのストーカー(?)に俺の家を教えるようなものだ。なら、別の場所の方がいいか。


 そうだ!


 この近くに公園がある。中は広くて道がいくつもあるから、うまく逃げられるはず。よし、そうしよう。



「公園へいく」

「う、うん」



 小走りで公園へ向かう。すると、気配が更に増えた。……え、ちょ、尾行している人間が増えた……?


 さっきの女性だけではない。もう一人俺たちを追っているような……まてまて。これ以上はカンベンしてくれ。

 こうなったら、今日だけでも逃げ切ってやる!



「霜くん、なんか不気味だね」

「……あ、ああ」



 日が傾き始めているせいか、薄暗い。しかも人気も少ない。

 まずい。この状況では……!


 走るしかない。走って走って逃げ切るしかないッ!



『…………』

『…………』



 ちょ、やっぱり二人だ!

 二つの気配が俺たちを追っている……!



 いったい、誰なんだ! 気になるところだが、それどころではない。怖すぎる!



 俺たちは先を急ぐ。



【続く】

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