三十五歳の秋、一人百首。

横林大(『バケツズ』より)

三十五歳の秋、一人百首。

【短歌】 一 〜 十

桃や桃ごろりとあってざらつきにみずみずしさをひそませておる





夜あのねポルカを踊る理由はね楽しさだけじゃないんだぜほら





レコードはないからかけてゴーフルで蓄音機響く紅茶の三時





甲斐性があるかないかは置いといてとりあえずその千円貸して





ティラミスへ練乳どばどかけるよな思い切りなど革命と呼ばん





夏休みうわあああああああああああああああっと言う間に終わる





感嘆符なるだけ多くつけましょうばばばじゅばんと駆けて世界を





薄氷をそうろりそうろ踏むような気持ちで君に送る花束





惑星へ小さく会釈する夜の孤独の中に広がる宇宙





桃や桃ごろりとあってざらつきにみずみずしさをひそませておる





データーは君だシステムエンジニアエラーコードはグーパンでこう





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