第6話

 



「どの人が、衣央くんの友達っ?」



衣央くんの耳元で聞こえるように、さっきよりも大きな声で言う。



「あの、ドラム叩いてる奴」



そう言って衣央くんが指差したのは、スティックで素早くドラムを叩く派手な男の子。

遠くから見ていても楽しそうで、片方だけ編み上げた髪型が印象的だった。



衣央くんって友達の幅広いな……。

ドラムを叩いてる人は私の知らない人で、見たこともない人だった。



「出よっか」


「え、次の曲聴いていかなくていいの?」



一曲が終わって少しだけ静かになった時、衣央くんがそう言った。



「これ以上いたら耳壊れそう」



それはそうかも……。




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