第12話 星空

星空が好きである。

と言っても、全ての星座が言える!

とか、では無い。

空以上の芸術は無い

そう言ったのは確かオノ・ヨーコ

それだけは完全同意。

美術科だったので、美術についてはある程度学んだけれど、ある所で、現代アートやらそれについての見解やら、古典が、写真が、ファッションが、、、などの蘊蓄。世界の歴史まで、広がり過ぎて、自分にとっての美術を見失った気がする。

昔は、世界で活躍して、凄いアートフェスや歴史ある美術館で個展ができたりするだけで、かっこいいとシンプルに思っていた。ような?


最近は働いていて、中々美術館にも行けない日々がここ1年続いている。

美術館は変わらず好きだが、特別展はあまり興味あるのが無くなってきた。

漫画やアニメ、デジタルなアートもう今はAIが作ってんのかな?時代を象徴、って言うとかっこいいけど、圧倒的な話題性と集客力が重視されている。

結果、それぞれの美術館の貯蔵する、常設展が1番良かったりする。


でもなぁ、星空以上に身近で、同じ空に2度と出会えない、普遍的で、美しくあり続けてくれているものは、無いと思っている。

世界が暗ければ暗いほど、星は輝く。

ダークスカイ・インターナショナルの認定するゴールドランクの星空の中に、アイルランドのケリー辺りが入っている。

と言う事を知ったのは、アイルランドのダブリンに行った随分後になってからだ。

知ってたら何とかして、、、行けたかな?当時の自分。。。

兎に角、次行く時は何とかして行きたい。

アイルランドにはきっとまた行く予定だから。


20代の頃は、あちこち、いろんなところに行ってみたいと思っていた。けれど、今は、思考が現実的になったのもあって、生きている間に、アイルランドとスコットランドにはまた行きたい。という、希望だけがある。

スコットランドは夏場に行くと夜空が見られないので、知らずに6月に行って俄か白夜を経験してびっくりした。22:00頃に見る黄昏というね。

次は春か秋に。冬は、さ、寒いだろうなぁ。


もちろんお金も時間も余裕があるなら色々行ってみたいけどな。

現実的に考えたら、難しい。

アイルランドには本当は住みたい。

それがケリーなら最高だとも思う。

良いカメラも、天体望遠鏡も、いらない。

私の場合メガネはいるが。

大地と星空に挟まれたい。

いつだって、星空だけは優しい。

星空のような絵が描きたいな。

それはどうやったら描けるんだろう。

多分私が求める美術は、星空を眺め続けた先にあるのかも知れない。ブラックホールか?

昔行った展覧会でブラックホールを解説している動画がずっと流れているシュールなのがあったな。

などと思い出す。

記憶を繋いで行くと、書くことにキリがない。

それが星空の思い出なんて、あり過ぎて。。。

そんな事を考えると、私は案外しっかりと人生を生きてきてるなー。と今思った。

地平線しか見えない砂漠を歩いてるような気になっていたが。。。


そりゃ40年いきてりゃ、それなりだよな。



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