第5話
「えっ、
「えー、誰?」
入学式以来の教室に一歩踏み入れれば
一斉に向けられた視線
私の名前を知っている人もいれば
存在すら知らない人もいる
ーーこんなもんだ
病気のことは学校には知らせてない
・・可哀想
・・死んじゃうんでしょ?
・・移るんじゃない?
・・近寄らない方がいいよ
小学生の頃はこんなことばかり言われた
病気の子としか見てもらえなくなり
次第に無視され、避けられるようになった
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