第4話【目標達成】
コアルームにて生成、施設を選択する。
100DPを消費して魔素変換器を生成する。
「おぉ! これが魔素変換器か!」
ちょっと大きめの空気清浄機みたいな装置をコアルームの端に置く。
そうすると、毎秒DPが0.000926から0.0001157に変わった。
これで1日のDP収入が10DPになる!
残りDPが94DPになったが、まだゴブリン集落の残党が30匹くらい居るし、全部ゴブリンとしても240DP以上はゲットできる。
3台は追加で設置出来る事を考えれば、基礎収入が倍になるぞ!!
とりあえず、目標は6台設置かな?
そうすれば日産20DPで、ゴブリン2体分だ。
とりあえず、今は残党狩りが終わるのを待つか。
ゴブリンだけじゃなくファイターも居てくれると助かるんだけどなぁ。
DPうまいし…。
俺はそんな風に思いながらワーカー・アントが作ってくれた空間を確認しに行く。
空間は6畳くらいで倉庫としては狭いかも知れないが、現状だと十分だ。
壁に関してもワーカー・アントが固めてくれているおかげで簡単には崩れなさそうだし。
ここを指定して食料保管庫を生成しようとするとDPが表示される。
施設の生成は空間の広さによって消費DPが変わるようで、今回の空間だと90DPだった。
うーん、高い。
とりあえず、日産20DP達成してからだな。
日陰にはなるし、施設化しなくても使えるだろう。
ホビットに言って解体した素材はここに収納してもらうようにする。
すると、ホビットがこの部屋で解体したほうが早いんじゃないかって言ってきて、それはそうなんだが、臭いとか血の処理とか大丈夫なのか?って思ったんだがホビットが大丈夫と言ったのでそれを採用して初めての空間は解体場になった。
まぁ、良い感じに利用してくれるなら文句はない。
外だと戦闘の余波とかどうしても気になるしね。
それじゃあ、残党狩りが終了するまで待機!
…ゲームとかだとスキップ機能とかあるけど、残念ながら現実にはスキップ機能なんて無いんだよね…。
さて、この暇な時間どうするか…。
いや、鍛錬だな。
俺も少しは鍛えるべきだ。
とはいっても俺は武術とかしたと来ないしなぁ。
あ、そう言えば…。
生成アイテムの道具の中にスキルの書ってのがあったな。
それに…これこれ、スキルの書[訓練]。
スキルの書は一律100DP…。
はい、買えません。
とりあえず、素振りでもしてみるか。
ゴブリンが余ってれば訓練相手を頼むんだけどな。
それからゴブリン達が帰って来るまでひたすら素振りをした。
今回はゴブリン3匹で24DP手に入り、これで魔素変換器を1台生成。
残りDPが18になったが、毎秒0.00013898DPになった。
ステータスに関しては特に変わらず、スキルもゲットできなかった。
まぁ、時間的に30分くらいしかやってないし、当たり前と言われれば当たり前なんだけどね。
とりあえず、訓練を続ける。
そして、その日はその後ゴブリン12匹、ファイター1匹で108DP稼いで3台目を生成して終了した。
翌日、俺は地獄な目に合っていた。
夜通し只管素振りをして過ごした訳だが…腕が上がらん…。
いや、当たり前と言えば当たり前なんだが筋肉痛だよね…。
やっぱり適度な運動が大事だな。
とりあえず、今日も今日とてゴブリン達に残党狩りを頑張って貰うつもりだ。
もう残り半分くらいしか残ってないし、ファイターも残っていなさそうだし余裕だな。
もう少し数が増えるまで放っておいてから狩っても良かったかな?
俺は今日筋肉痛が治まるまで待機する予定だ。
ってか、睡眠が不要なだけで寝れるんじゃないか?
不要という情報は知ってるが出来ないって話じゃないし…。
俺は試しに寝てみる。
とりあえず、1時間くらい寝るか…。
そうして、目が覚めるとおそらく1時間くらい経ってた。
これが現実でのスキップ機能って事?
…1時間の目安にしたのはDPの取得量なので正確性は分からないが、ダンジョンマスターになってから数日間まったく寝ていなかったのに熟睡してすぐ起きれるなんて…。
これ、前世でも欲しかったぞ。
寝坊とか絶対しないって事じゃん…。
はぁ、とりあえず1時間で56DP…。
地味に93DPと100DPに足りない。
7匹分のゴブリンだな。
最近はゴブリンの死体ばっかでホビットが余裕ありそうだな。
「なぁ、木の矢って作れるか?」
「ギ?」
最初首を傾げたが、俺が弓矢で使うこんな感じの矢って言うのを伝えると、理解したのかコクコクと頷いて返事をしてくれる。
ホビットは無口なんだよなぁ。
斧とか要るかと思ったが、それくらいなら枝で作れるの十分らしい。
すぐ折れそうだけど大丈夫なのか?
とりあえず、ホビットに任せるか。
素人が口を出しても良い事ないし…。
ホビットが材料を探しに森に行くみたいだ。
ホビット1匹に行かせてなんかあったら怖いし俺も付いてくか。
まだ筋肉痛で身体痛いけど囮くらいにはなれるだろう。
それから特に襲われることもなくホビットが拾う木の枝の荷物持ちをしてダンジョンに帰ってきた。
ゴブリン達も狩りを行ってくれたようで今回は猪1頭が死んでいた。
ホビットは猪を、俺は木の枝を仮倉庫へと運んだ。
猪も倒したことだし100DPになっただろう。
これで4台目を設置して、後は夜まで寝れば良いな。
スキップスキップ!
でも、寝れるとなればベッドが欲しくなるな…。
もったいないから買わないけど。
そして夜になるまでに139DP稼いでいた。
ゴブリンは掃討しきったようで、ゴブリン6匹、ファイター2匹だけだった。
ただ、始めて熊を狩ったようで、1匹で15DPも手に入っていた。
あとは猪が6匹に狼の群れを1つ潰したようだ。
15匹の狼とボス狼というちょっと大きめの狼1匹だった。
ボス狼は4DPと通常狼の倍のDPだったので物理的にもDP的にも大きい。
これで、5台目の魔素変換器を購入できた。
あとは、寝たら筋肉痛が完全に治っていたがこれは寝たから治ったのか時間経過で治ったのか…。
とりあえず、検証のためにもう一度筋肉痛になるまで素振りをすることにした。
どうせ、夜は俺が警備のために起きてないとだしな。
朝になって、ゴブリン達が行く前に止める。
ここいらでゴブリン達を強化しておこう。
目標の6台まであと1台だし、今64DPあるからな。
効率を上げるためにゴブリン4匹40DP、ワイルド・ウルフ1匹8DP、木製の弓2張5DPで合計43DPを消費して召喚と生成を行う。
ゴブリン4匹は槍装備1、盾装備1、弓装備2に分ける。
リーダーにそれぞれ役割で行動するように指示する。
矢は昨日のうちに30本もホビットが作ってくれているので今日中は大丈夫だろう。
残りが6DPになったが、今日中に100DPは稼げるだろうから目標は達成できるだろう。
とりあえず、俺は素振りをする。
ただ、前回の時間から考えると夜筋肉痛になるとマジで暇になるんだよな。
ちょっと休憩を挟みながらやるか…。
とりあえず、ゴブリンが帰って来るまで素振りした。
今回は鹿1頭だったが新人の慣らしかな?
矢を射かける事で誘導が楽になったらしい。
これなら、ゴブリン4、ウルフ2の1部隊編成で運用したほうが効率が良いかもしれないな。
俺はゴブ太に言って、リーダー、新人盾持ち、ソード、新人弓持ち、新人ウルフ、ウルフの第1部隊とソード、ランサー、新人槍持ち、新人弓持ち、ウルフ2匹の第2部隊に分けて東と南に分かれて狩りを行うように指示を出す。
ちなみにゴブ太のステータスは結構成長している。
★
名前:
称号:
種族:ゴブリン・リーダー
レベル9
体力:E+
魔力:F
筋力:E
巧力:E
知力:F
スキル
【剣術Lv2】【指揮Lv1】【統率Lv2】【訓練Lv1】【隠密行動Lv1】【奇襲Lv2】【誘導Lv1】
★
スキルも複数持ってるし、中にはレベルが2の物まである。
レベルが9ってのもでかいよな。
俺まだレベル2なんだけど…。
まぁ、戦ってないからと言われたら仕方ないんだけどね?
ちなみにゴブ太と呼んでるのに名前が付かないのは何故なのか?
また、別の機能なのかな?
てか、俺が欲しい訓練のスキルをゴブ太が持ってんだよね。
こき使ってるから当たり前と言えば当たり前かもしれんけど…。
とりあえず、ゴブ太の方に新人多め、もう第2部隊は弓持ちだけ新人にして行動させる。
これで効率が上がれば良いんだけどな。
部隊辺りの数もウルフの数位しか差はないはずだしたぶん大丈夫だ。
休憩がてら3時間くらい寝るか…。
起きたらどれくらい稼げたかわかるし。
…目が覚めた訳だが、これ寝覚めが良すぎるんだよな。
なんか、寝ぼけるとかそういうの特にないし、寝起きのだるさとかも無い。
ほんと、ゲームのベッドで就寝ってやったら一瞬で朝になってる感じの奴。
便利なんだけど…便利なんだけど寝た気がしない!
はぁ、それは良いや。
さて、DPはどんな感じになったかな?
おぉ!!
いいねぇ。
3時間で150DPも手に入ってる。
内訳はもう解体済みのやつもあるから分からないが、ゴブリンの死体が2匹に狼の死体5匹分しかないから動物を結構狩れた感じだな。
とりあえず、100DP消費して魔素変換器を追加する。
これで目標の6台になったぞ!
残りDPが60なので、次は生産性を上げよう。
ホビットを2匹、ワーカー・アントを2匹追加して、それぞれ作業をさせる。
ホビットは矢メイン1と解体メイン2で分けて作業させる。
矢の材料は第2部隊に探させる。
ワーカー・アントはT字路を十字路にしてもらうような形でもう1方向に同じように部屋と通路を作成してもらう。
そろそろ農業とかさせたいなぁ…。
ホビットは農業も出来るらしいし小さな庭園で作物を育てさせたいとは思うんだが、庭園と鋤はあるのに種がないんだよな。
うん?
なんだ、ちょうど帰ってきた第2部隊が討伐完了後帰らずにダンジョン内に入ってきたな。
しかも、俺の方に向かってきてるから何か用事か?
獲物は兎2匹と少なかったし、獲物が少なくなってきたのかな?
「ゴブゴブ! ゴブ! ゴブブゴブゴブ」
「な! 人だと!?」
ま、まずいぞ。
武装した人を2人も森で発見したなんて…。
リーダー格のソード曰く戦力的には倒せるレベルだと言っているが…。
人か。
いつかそうなるとは思っていたが覚悟が必要だな。
恐らくダンジョンマスターになった影響だろうが、人を殺すという事に抵抗が一切ない、ただ緊張する程度…。
人間から逸脱したってことを痛感するよ。
「第2部隊は待機で、第1部隊が帰ってきたら囮で引き寄せてから殺すぞ」
「ゴブ」
よし、これで、大丈夫だろう。
ゴブ太達はそれから数分で狼2匹を追いかけて帰ってきた。
第2部隊に狼2匹を始末させ、俺はゴブ太達に指示を出す。
「ゴブ太、これから人間が来るから殺すぞ。ウルフ達で人間をこっちに誘き出してくれ」
「ゴブ!」
「ワフ!」
ウルフ達が一斉に森へと駆け出す。
ゴブリン達は戦いやすいように狼の死体を倉庫へと運び準備を行う。
ウルフ達が行ってから10分程度して、人が向かってくるのが見える。
今回は俺も直接殺すつもりだ。
初が人というのはとても緊張するが、いつかやらないといけない事だしここで経験することは大事だと思うからな。
そして、人間達が俺達の領域へと入ってきた。
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