十四時間目について
お久しぶりです、上にあったはずなのに、です。
期間が空いてしまい、申し訳ございません。
今回は「十四時間目 テメェのせいで」ですね。
はて、テメェというのは海斗くんの家の子なのか、仁のことなのか。
すこし不安になりますね。
進家編-十四時間目
>『進くんの家の前の道をまっすぐ行くと丘が二つある。
その二つの丘のうち、学校に近い方の丘の上の方に海斗くんの家がある。
えっちらおっちら丘の上まで登って、海斗くんの家の前へ着くと、ドアーチャイムを押す』
進の家って海斗の家に近いんですね。
仲良くなればいつでも遊びに行ける。
私立なのにこんなに家が近いことあるんですね。
稲毛国際中と同じで、日の出小中高一貫校が建てられている市の人しか通えないとか、そういうことなのかなあ。
あと、えっちらおっちらっていう表現が仁らしさが出てて好きです。
>『海斗くんのお母さんはぺこりと頭を下げて何処かに行ってしまった。
進くんは扉をじっと見つめ、そのまま扉の前にあぐらをかいて座った。
ぼくも、進くんのとなりに腰を下ろし、正座をする』
個性が出ていていいですね!
進はあぐらをかいているのに対して仁は正座で座る。
どちらも失礼に当たる座り方ではありませんが、仁の丁寧さと進の荒い性格を良い感じに表せていると思います。
もしかしたら、進があぐらで座っていて、印象が悪いから、仁はつり合いをとるために正座したのかもしれませんね。
>『進くんは鋭い目つきで扉を見つめていた。
……いや、扉を見ていたのでは無く、扉の向こうにいる海斗くんを見つめていた。
ちゃんと海斗くんに向き合おうとしているみたいだった』
進の優しいところが出ましたね。
でも、少し気になるのは、仁の「ちゃんと」と言っている部分でしょうか。
仁はちゃんと向き合おうとしているのか、少し気になる表現ですね。
>『海斗くんは、少しの間沈黙する。
そして、小さな、小さな声で言った。
「……の……だから」
聞き間違いかと思った。ただ、違った。
海斗くんは、確かに、
「自分が、犯罪者の子だから」
と言っていた』
セリフ強調させるのがお上手ですね。
ほんとに。
まあ、言いにくくもなるよね、海斗。
ていうか、仁は聞き取れているのにわざわざ「……の……だから」を入れているのがまた良いところですね。
>『「テメェの親父のせいか、オレの親父が刑務所送りになったのはァ!」
進くんは、自分の父親は悪人ではないと言っていた。
ただ、誰かにハメられただけだ、と。
だからだ。だから、怒ってる。
取り引き相手がいなければ、捕まることもなかったから。
見たこともない相手だけど、感情が爆発しちゃったんだと思う』
悲しくなる場面ですね。
進の優しさと、海斗の辛さ、無力感と、冷静な仁からの視点。
この三つがあるのが大きなポイントですね。
次話は「十五時間目 正解が露骨すぎる二択」。
また次話でお会いしましょう!
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