九十九異能者物語 “震望”

白木飛鳥

第1話「横浜到着」

20XX年4月5日12時16分。横浜駅9番線ホーム。


「横浜~横浜~。」

「・・・。」


「ここが横浜か。楽しそうなとこじゃねえか。ぶっ壊しがいのある街だ。」


この男、のちに日本を揺るがす大事件を引き起こす悪の組織のボスとなる男である。


「とりあえず、拠点を買わねえとな・・・。不動産屋でも探すか。」


プルル・・・プルル・・・(電話が鳴る音)


「もしもし。私だ。」

「ボス。目的地の横浜は到着しましたか??」

「あぁ、到着したが。もうボスではないからその名前はやめてくれ。」

「そうでしたね。では遠海様。拠点の購入が終わりましたら住所教えていただければと思います。初期の道具などはお送りいたします。」

「あぁ、助かるよ。それ以外になにかあるか??」

「申し上げにくいのですが、そちらに何名かが後追いしようとしています。」

「なるほど・・・。了解した。まぁ、そいつらに住所は教えるな。」

「承知しました。また、彼らが出発したらご報告した方がよろしいですか??」

「いや、いいさ。勝手についてくるんだ。」

「かしこまりました。そうしましたら護衛などはいませんのでお気をつけて。」

「あぁ。」


「まったく・・・。困った奴らだ。そうしたら飯でも先に食べるか・・・。その後に、不動産か・・・。そのあとは・・・・。やること多いなぁ。」


それから昼ご飯を食べてから不動産屋に顔を出した。



20XX年4月5日13時13分。横浜駅近くの不動産。


「いらっしゃいませ。尾根不動産横浜駅西口店へようこそ。今回担当させていただきます。坂東彩菜(ばんどうあやな)です。よろしくお願いいたします。早速ではございますがどんな物件をお探しでしょうか??」

「渡邊盛親(わたなべもりちか)だ。とりあえず、横浜駅西口でおすすめの居住物件を2つ、倉庫物件を3つくらいほしいと思ってるんだが・・・。」

「居住物件を2つ、倉庫物件を3つですか。ちなみにほかに条件などは・・・。」

「う~~ん。えっとな。金ならあるんだが、複数台止められる駐車場が隣接してあるとなおいいな。」

「なるほど。かしこまりました。少々お待ちください。」


「お待たせいたしました。おすすめの物件を直接目で見ていただければと思うんですが、お時間等はありますか???」

「あぁ、そうだな。時間はしっかりとあるからぜひ見せていただきたい。」

「かしこまりました。そうしましたら、表に車用意しますから少々お待ちください。」


「お客様、お車のご用意ができましたのでこちらへ。」

「あぁ、ありがとう。」


20XX年4月5日13時30分。不動産の車内。


「そういえば、お客様はどちらからお引越しをされてきたんですか??」

「私は、北海道から来たんだ。こっちの土地勘はなくてね。申し訳ないがこの辺のことを教えていただきたい。」

「私でよければいくらでもお教えいたします。」


「こちらの物件は、入口が・・・。」


それから物件を11件確認して店までの帰路についた。


「そういえば、ここの近くに車屋はあるか??」

「はい、そうですね。少し離れていますので近くまでお送りいたします。」

「ありがたい。」


20XX年4月5日15時46分。尾根不動産横浜駅西口店。


店まで到着をしてからすぐに物件購入を始めた。


「お客様、気に入った物件はどこかありますでしょうか??」

「そうだな。坂東さんの丁寧な対応などを含めて今回紹介していただいた11件すべてを購入させていただく。」

「本当ですか??!!冗談ではありませんか??」

「冗談は言いませんよ。先ほどの物件などの同じ場所にある物件も追加購入をする。」

「・・・・。かしこまりました。そうしましたら、書類の準備などがございますので・・・。」

「あぁ、車屋のことか・・・。歩いて行ける距離かな??」

「はい、そうしましたら知り合いが働いていますので電話をしておきます。お名前をお伝えしてもよろしいでしょうか??」

「あぁ、もちろんだ。坂東さんのお知り合いということは相当いい方だろう。」


それから、車屋の名前を聞いて歩いて向かった。


20XX年4月5日16時03分。紹介された車屋。


「お待ちしておりました。坂東から聞いております。谷口自動車の筑紫環奈(つくしかんんな)です。よろしくお願いいたします。」

「よろしく頼む。渡辺だ。」

「はい。お車はどの車種をお探しでしょうか??」

「そうだな。積載の多い車を10台、あとはスポーツカーあたりの車を5台くらいは欲しいかな。」

「積載ですね・・・。トラックなどは??」

「あぁ、トラックはな。私は運転できないから普通車の中でで頼むよ。」

「かしこまりました。ですと、、、こちらの【オーバー】という車は1300キロ入ります。」

「おお、いいじゃないか。オプションなどはこうなっていきます。」

「なるほど、そうしたらその車は13台頼ませていただく。」


そういうことで車を合計20台購入をして不動産に帰った。

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