第23話

2045年より愛を込めて 第023話 愛知


VS中華一番 妖刀:桃園の誓い

「ミーの名前は中華一番アル。自慢の桃園の誓い。

妖刀に調理されたい危篤な奴等は居ないアルか?」

「刃物の天敵は水浸しだったりするんじゃないの?」

中華一番に痛い忠告をする音咲凛。

ハイドロプレーニングポンプを匂わせながら

スカーフを両手で持って、両肘を伸ばす。

うん? 闘牛のマタドールの物真似?

ううん、刃物持ったヒトの距離感がゆがむって聞いたから。

ふん、ふん、ふんっ……

ふん、ふん、ふんっ……

中華一番が三叉になっている包丁を振り回して

距離感を見失っている。

「久利生公平にも勝てないなんて、アンタなんか

 その程度よ。放水に溺れなさい!」

久利生公平? やり手の検事らしい。

「放水54321……FIRE!」

ハイドロプレーニングポンプで喇叭水仙全開!

水系術を火炎に見立てるなんてハイセンス。

「グボログボロ……グボグボグボ……」

陸で溺れる中華一番。

はずみで妖刀:桃園の誓いを落としてしまった。

「三叉を落としたら、只のオジサンね。

 次の刺客、かかってらっしゃい!」

刺客は喇叭水仙の原動力に恐れをなして

敗走していった。音咲凛の底力を思い知れ!


「RINさん、お怪我はないですか?」

「クラリスちゃん、ありがとう。

 遠距離攻撃だから大丈夫よ。又、お願いね」

田中亮磨が鋼鉄人間後輩として機能することが解り

精鋭部隊に加える。奴の攻撃は味方ながらに厄介だ。

鋼鉄人間を発射台に利用する「先輩」FIGHTER.

鋼鉄人間を鈍器の一部とする「後輩」FIGHTER.

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