第8話 私は少年の元に降臨する神様です。

「あの映像、小さな男の子が大きな狼に追い回されていませんか?」

「あっ本当ですね。どうしますか?」

「えぇそうですね。あの少年の元に降臨することにします。」


〉少年カンファーの元に降臨しますか?はい/いいえ


「はい。」


〉少年カンファーの元に降臨します。


◯ー◯ー◯ー◯ー◯


「あっうぅ足が…」


 やっぱり僕じゃ無理だったのかも。お母さんのお薬は見つからないし、足はくじいちゃうし…。お父さん心配してるかなぁ…


「ガウ!!」

「うっオオ、カミ!?あっ…に、逃げないと…」

「グルルル」

「あっうぅでも、足が動か…あぁ。え?」

「ガウ!?」


 なんか知らないけど、光が…この光なんか暖かい気がする。


「大丈夫ですか?」


 とても綺麗な女性が降りてきたみたいだ。これは、僕の天国へのお迎えなのかも。あぁお父さん、お母さん先に行っちゃってごめんなさい…。


「あっ子連れのオオカミだったのですね。なるほど。」

「降臨したのは良いですけど女神サウス様どうされますか?」

「この者は子オオカミを守るため、子オオカミの食事を用意するため、この子を襲ったのでしょう。この者を罰すのは違うと思います。確か…えぇこれで、スキル食事の恵みが使えますね。食事の恵み。えぇこれでも食べて子どもを守れる人里離れた場所にお行きなさい。」


 あれ?迎えじゃないの?なんかお肉をオオカミにあたえて追い払ってくれたみたいなんだけど…というか、女神?もしかして、僕女神様に助けてもらっちゃった!?


◯ー◯ー◯ー◯ー◯


 危ないと思って降臨を選択しちゃったけれど、これでよかったんでしょうか?


「あっ子連れのオオカミだったのですね。なるほど。」


 この狼の縄張りだったのかもしれません。縄張りに入ってしまったのはこの少年が悪い面もありそうです。仮にも神ですから平等に考えるべきでしょう。とは言え、このオオカミもこのような年齢の少年が来れるような場所を縄張りにしているのも迂闊といえるでしょう。


「降臨したのは良いですけど女神サウス様どうされますか?」

「この者は子オオカミを守るため、子オオカミの食事を用意するため、この子を襲ったのでしょう。この者を罰すのは違うと思います。」


 とはいえ、少年を見捨てるのもよくありませんよね…。あっそうです。食料をわたして去ってもらうというのはどうでしょう。オオカミも人間を襲うのはリスクがあると思うのです。説得することは可能でしょう。オオカミは賢いイメージもありますし。食料といえば


「確か…」


 スキル食事の恵みというスキルがありましたよね。えっと


「えぇこれで、スキル食事の恵みが使えますね。食事の恵み。」


 よかったオオカミが食べらそうな食料を出すことができました。


「えぇこれでも食べて子どもを守れる人里離れた場所にお行きなさい。」


 神様らしい言い回しってこんな感じでしょうか。これで引いてくれればいいのですが…


◆ー◆ー◆ー◆ー◆


美波「昨日、おやすみだったよね。」

海西「なんか作者の頭痛が酷くてかけなかった…ブルーライトの浴びすぎて具合が悪くなっちゃったんだと思うって言ってたよ。」

美波「へぇつまり兄のせいと」

海西「どこにもそんな要素なかったよね!?」

美波「兄のせい確定ってことで次回予告、次回オオカミの行方、少年の家族の運命は?みたいな内容の予定です。」

海西「確定じゃないよ!?」

美波「はは、冗談だよ。」

海西「そうだよね、冗談だよね。」

美波「半分くらい」

海西「ちょっと!?」

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