恋愛短歌2:sweet

高校のジャージ部屋着に照れ笑いぼくの知らない十七の君


あと少し追いかけ掴んでくれたなら裸足で駈ける生身のわたし


嘘でしょう? まさか貴方の正体がおとぎ話の王子様とは


あと数秒甘えて見つめて撫でさせて言葉のいらない会話をするの


ひんやりと甘さ残して溶けていく奥まで焦がす君の吐息に


「もういいかい?」

君が問うから

「もういいよ」

早く見つめて 名前を呼んで


初海外一緒に行くなら何処へ行く? 空想妄想今日も想像


目的地:君といる場所 予約済

現実にしよ? 旅行計画


傘の骨折れたまま持ち走り出す台風みたいな君を追いかけ


日差しより僕の温度で溶かしたい未熟な君がバターになるまで


あまい蜜鍵をかけるよ舌先に眠気覚ましのペパーミントで


変わる途中をちゃんと見ていて君の視線に融けるわたしを


帰り道 冷めたポテトの塩味にあのときの君を 少しだけ許す


休憩中キスする角度の練習中15分後にはやくチューして



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