コント台本集

キャルシー

1. アリの観察

A: 僕、夏休みの観察日記は、アリを観察したで。

B: アリの観察か。ガラス容器の周りを黒い画用紙で覆って、観察するときだけ画用紙をはずして観察するやだろ、お父さんも小学生のとき、やったなぁ。

A: けど、集めてきたアリが変なんや。

B: おお、何か変わった記録が取れたんか?観察日記を見せてみぃ。

A: これや。これは1か月ほどつけた観察日記で、ほら、だんだんガラス容器の側面に巣ができていく様子がかけてるやろ。

B: これのどこが変やの?

A: 僕が観察しているとき以外のアリの行動が気になって、容器の中にGoProをつけて置いたら、、、

B: ほう?GoProを置いたら?

A: 僕が見てないところでは、お茶会を開いたり、音楽会をひらいたり

B: あー。アリやのうて、まるでキリギリスみたいな生活やな。

A: で、観察日記に『上司がいないときにさぼっている』って書いたら、先生に「それは社会人の基本や」って褒められたわ。

B: アリは社会人ちゃうやろ!

A: あ、しもうた。次のページ、お父さんの観察日記と入れ替わってるわ。

B: 会社の営業車のドライブレコーダー、あれも、GoProかも知れへんなぁ。

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