凡ステから始まるダンジョン生活〜ダンジョン愛で成り上がり〜

モロ煮付け

第1話

「来週からダンジョン研修が始まります。それに準じてステータス測定日は明日になったので来れない人は別日に案内するので早めに教えてください。連絡事項は以上です。ではまた明日。」


よし、待ちに待った初ダン。測定日も楽しみだなぁ、もしかしたら空間魔法とか彗星魔法とかもらえたりして。


 僕は水島乃蒼、Sランクダンナーに憧れるしがない男子高校生さ。日本の高校では高校2年生のときにダンジョン研修というダンジョン協会が行う研修に参加するとG級ランクと呼ばれるF級ダンジョンまでなら潜ることのできる資格が手に入る。もっとも、参加していれば基本もらえるのでほぼ全員の国民が持っているのだが。



「水島くん、明日楽しみだね!」


 彼女は高田紫乃、僕がシノさんと呼んでいる数少ない女友達だ。彼女とはダンもぐと呼ばれるダンジョン探索者をモデルにしたアニメをきっかけに仲良くなった。


「そうだねシノさん、この日のためにダンもぐで予習してきたから」


「ふふ、ダンもぐは面白いけど予習にならないんじゃない?」


 うぐっ、確かにダンもぐは架空の魔法だったりジョブばっかりでてくるけどね。

あぁ、明日が楽しみすぎる。分かりやすい人生の分岐点みたいなものだし。


「じゃあ、私これから塾だから。また明日ね。」


シノが手を振ってきたので振り返す。


「また明日ー!!」






部屋に戻ってバイブ音がなっていたのでRUINを開く。


『明日の測定くそ緊張しない?まぁ何もできることないけどさ』


 誰だろ...あ、ナミタだった。ナミタこと波吉は僕の幼馴染で同じ病院で生まれ同じアパートに住んでいるというほぼ家族みたいな親友だ。ナミタは波吉という名前が古臭すぎて波吉と呼ぶと不機嫌になる。


『それな!まじで緊張するわ。僕のダンナ―ライフが明日で決まっちゃうんだよね』


明日行われるステータス測定においてすべてとまではいわないがダンナ―に進むとほぼ決めている僕にとっては人生においても一大イベントだ。

それからナミタとくだらない会話を続けていたが明日が測定なので早めに寝た。

「ステータス測定を始めるので出席番号順にきてください。進路相談室でダンジョン協会の職員の人が待っているので相談したいことがあれば向かってください」

 

運命の選別が今始まる...


「30番水島さーん、二番室にきてくださ―い」


がくっ、思ったより軽い。まあそのおかげで緊張も抜けたからいいか。


「おはよう、この画面に親指を押し付けてね。はいこれで終わりです、あっちの先生から紙をもらってね。」


いやだから軽すぎだって、健康診断かよ! こちとら人生かかってんだぞ。 

心のなかで突っ込みながら先生に紙をもらう。


二枚紙をもらったのでめくると......


 ダンジョン 太郎

LV 1


HP 30


MP 30


STR 30


AGI 30


INT 30


スキル 『勇気 1』


耐性 『精神異常耐性 1』


ってこれ参考用紙じゃねーか!期待させやがって、ふざけんな!


*はじめましての人ははじめまして。過去作を読んでもらっている方にはお久しぶりです。今回は現代ファンタジーに挑戦してみました。

まだまだ拙いところはたくさんあるので誤字脱字や違和感があればコメントください。そして♡や☆、コメントは大変励みになるのでもしよければお願いします。

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