縦割り班活動…?

ぴろりんっ!

電源切ったはずのスマホから、着信音?

幸い、クラスがうるさかったから誰にもばれなかったんだけど…。

こっそりスマホを見れば、

『式神演劇班全班員に通告

本日から、演劇班員全員に劇に向け、活動開始許可を出す。

僕はもうシナリオマスターではないため、班員としての式神を利用した活動はできないが、大人まで劇舞台に入れる時は報告を願う。僕もできる限りの手伝いをする。

カスミの報告によれば、今日何かしらのトラブルが起こるとされる。

そのうえ、今日は学年超えた縦割り班が発表される。嫉妬系統に特に注意しろ。

今日の午前中は縦割り班ごとに分かれて、活動するが実は僕がちょっといじって演劇班がそろうようにいじっておいた。一年生、3人に対して、先輩が合計五人つけばいいらしいので、一年生が一人足りなかったから、演劇班の存在を知ってる子を一人入れちゃった。そこで、情報交換をする。

ってことでよろぉ!

旧演劇班員 東雲紫雨』

おっそろしい…。

っていうか、そのさ?シグレさんのばかぁ!

フツーに考えてさ?東雲先輩、木染先輩、霊堂先輩は絶対そろえちゃいけないですよ?ほかの生徒からの圧が!!

ゆいにも届いたみたいだが、近くに人がいたのにもかかわらずうまいこと誤魔化したらしい。そしてそのあと、こっそり確認してはぁぁぁぁぁってため息。

オツカレ様ですぅ…。

復習する気もなくなったので、持ってきた本を読んでいたら、

「今日は、縦割り活動の日です。縦割り班の先輩がこれから迎えに来てくれるから楽しみに待っててね。先輩には失礼のないように。では、先生はここで。あとは、先輩たちが、来るから。」そう言って、教員室に帰っていく先生。

オワタ…。と思っていたら、もう廊下ががやがやしてる…。

「ね、めいりちゃん、ペアの先輩誰だと思う?

楽しみやな。やっぱし、シグレさんとかあの辺は人気なんかいな?」

さえちゃんが話しかけてきた。さえちゃんは誰となるのかな。

「誰だろうね。」

もう知ってるけど、と思っていると、

「ねぇねぇ、結衣ちゃんっ!!ペアの先輩誰かなぁ?もしかして、紫雨さんとかだったらどーしよっ!なんか、毎年あたりペアの人たちがいるらしいよ?なんかめっちゃかっこいい先輩とか可愛い先輩と一緒になれるんだとか。」

遠くから、結奈ちゃんの叫び声。元気だなぁ…。

「は、はぁそうなんだねぇ。でも、縦割り班で活動するのってほとんどないよ?それに活動班になってくれる人って有志で募ってるだけで最初は顔合わせだけだし。」

ユイは答えを知ってるのもあって呆れてるのとそれでめっちゃニヤニヤ。

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